かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

負けるか!

大分空いてしまいました。
ブログを始めたばかりの頃は、毎日1~2記事書いていたのにねえ(笑)
そうやって投稿熱が冷める人は、私だけじゃないとは思いますが。

昨年秋から、父の容態が悪化しました。
慢性閉塞性肺疾患を患ってから10年以上。
もう良くなる事は望めません。

そして我が家でも家庭内介護がスタート。
心肺の衰弱は進んでもアタマは冴えてる父、
なんやかやと家族に注文を出し、
それに応えて疲弊する母とぶち切れる娘(私だ)、
間を取り持つ娘婿(加とさん)。
見方を変えれば少しコミカルで、
少し哀しい。

そして・・・

う ん ざ り だ ! !

キレる父と娘。
重病だと判っていながらついつい暴言を吐いてしまう。
そして落ち込み凹むけど、開き直ってまた立ち上がる。
その繰り返し。エンドレステープの様に。


遠い昔。

幼い私は、父が運転するバイクの燃料タンクの上に乗せてもらって、あちこちお出かけしたそうです。
次第に眠くなり、燃料タンクにまたがったままコックリコックリ船を漕ぐ私を、後ろから支えながらハンドルを握る父(緊張MAX)。
↑↑↑ もちろん私は全く覚えていません。父の思い出話より抜粋。

宇宙戦艦ヤマト」を観に行くのに、中学生1人で池袋まで行かせられんと、父も一緒に池袋東急前の大行列に並んだ真夏(指定席で鑑賞出来たので、立ち見回避)。

そんな、懐かしい日々の暖かさまで奪い取るのが、介護。

怒る私を嫌う父。
もう部屋に来なくていい!と怒鳴るも、それではお母さんの負担が倍増するから、これからも部屋を行き来しますよ、ええ、とドライに言い放つ娘。

父の寝室を出て、廊下を歩きながら、少し泣く。
そんな私の頭をヨシヨシと撫でて迎える加とさん。

家族のトゲは、家族が抜いてくれる。
冷えた心も、解かすのは家族。
・・・ありがたい。


で・・・・
私も母も、父はもう年内に旅立つんじゃないかと思ってました。
「お正月は喪中になるから、おせちも大掃除も適当だわね」
そんな会話をしていました。
「喪中ハガキは間に合わないから(だってまだ生存してるし)寒中見舞いを出しましょう」
そんな会話もしてました。

 

 

で!!

父は、2月5日現在、健在です。

昨日も今日も、派手に口喧嘩をやらかしながら、生きてます。
人間の生命力ってすごいな。
2年前に家の前で倒れて救急搬送された際には、インフルエンザを発症していて更に肺炎を起こし、危篤状態。
「会わせたい人がいたら、会わせておいて下さい」と主治医に言われ、覚悟を決めました・・・が!!

父は重篤な肺疾患がありながらもインフルエンザと肺炎を克服、1ヶ月後には退院。
体育会系で元々頑健な体質だったのも良かったんでしょうね。

その後も、何度も余命宣告がありながらも、生き抜いていく父。

すごいなぁ。戦争を生き延びた人は強いんだろうなあ。

そして、家族の介護ストレスは続くよどこまでも(笑)

そんなキリキリカリカリする日々を、猫達が「まーまー」となだめてくれてます。

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奥がコタロウ(♂推定5歳)手前がメイ(♀11歳と9ヶ月)

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ソファの上で仰向けなのがコタロウ、窓の外を眺めてるのがモモ(♀11歳半)

どういう訳か、
ここ10年あまり、我が家で保護する猫はいつもキジトラ。
猫が大好きな父の枕元で寝そべるのは、いつもコタロウ。
「子は鎹(かすがい)」と言うけれど、うちは、
「猫が鎹」

頑張ろう。
負けんなアタシ!