描きたいものは
久々に猫の絵を描きました。
中学時代からずっと仲良しな友の愛猫です。
LINEで写真を見せてもらったら、
描いてみたくなったので。
ペットの犬猫の絵を描いていると、
その子達がどんな日々を過ごしているのか、何となく伝わって来ます。
飼い主さんとの愛情溢れる日々が、脳内のスクリーンにフワリと現れる感じがします。
絵は大体いつも写真を素に下絵をスケッチして、そこから彩色していきますが、
体毛、ヒゲ、手足や瞳を描いているうちに、その子と会ったことがあるような、
不思議な感覚が生まれる事があります。
会ったことは無いはずなのに。
目の前にその子がいて、撫でた事があるような、妙な感じです。
そして絵は進み、
背景にも色を入れれば完成。
どこで描き終えるか。
いつも迷います。
描きすぎてしまわない様にしないと。
描き込み過ぎて、後で消して修正する事が多々あるので。
額装して、飼い主である友の元へ。
私が猫絵を描き上げると、
加とさんはすごく褒めてくれます。
スゴいスゴいと満面の笑みで褒められるので、テヘヘヘと照れます(笑)
私が描く絵を全部褒めてくれる訳じゃありません。
お花や静物画だと「ふうん」てな塩対応です(笑)
犬や猫の絵だけは、盛大に褒めてくれるのです。
「花の絵は別に好きじゃないから。それに静物画もよくわからないし」
と言う加とさん。
まぁ、時に人はそういうものですね。
猫が大好きなら、猫の絵は片っ端から大好きって人は多い。
美しい大輪のバラを育てている人なら、バラの絵の画集を持っていたりする。
加とさんは犬や猫が大好きだから、好きなモチーフも犬猫関連という訳です。
私自身は・・・というと、
実は人物画が好きなのです。
子供の頃から、勉強せずに親の目を盗んでは、
お姫様やお嫁さん、少女マンガのヒロインの絵を散々描いて来て、
中学高校時代は無罫のノートに自作マンガを何冊も描き続けていた私は、
人間の顔を描くのが大好きなのです。
と言っても、描いてみたいなぁと思う「顔」には、なかなか巡り会えていません。
難しいところです。
昔、今は亡き笠智衆さんの顔をパステルで描いてみた事がありましたが、
とても難しくて悪戦苦闘しました。老人男性の顔がこんなに難しいとは・・・
ヒトの絵が得意だと言える日が来るのはまだまだ先だけど、
加とさんに褒めてもらえるよう、練習しようと思っています。