かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

おいでよ動物の森(どこかで聞いたような・・・)

先週の事。
朝、職場でお湯を沸かすために流しでやかんに水を入れようとしたら、
なんとそこに、ヤモリが!

人生初!生ヤモリ!

私「うおおおお(;゚ロ゚)」
(写真撮っておけばよかった)

自然に埋もれた様な山里生まれなので、もちろんヤモリもイモリもカエルも平気。
そう言えば、昔、イモリ飼ってたわ私。

流しの隅でじっと動かないヤモリ君。
大分消耗されてるご様子。流しがツルツル滑って上がれなかったんだろうな。
以前、都内在住の絵画教室のお仲間(90代)が、
「ヤモリは多いわよぉ。夜になると家の壁に沢山張り付いているわ」
とおっしゃっていた事があり、ヤモリは都会の子だと思ってたんだが。

そこで思い出した。
前日、とても暑くて、エアコン入れようかと思いつつ、
(いやまだ5月だし。5月から冷房使ってたら8月の猛暑(多分)は乗り切れん)
と、よくわからない理屈でエアコンには触らず、代わりに窓を全部開けて仕事をしていた。

事務所の北側の窓はあまり開ける事は無いので、久々に開け放つとなんだか気持ちが良い。
そのまましばらく仕事をしていたけど、キイロスズメバチが室内に入ってきてしまったので、慌てて窓を端から閉め、スズメバチが外に出たところですべて施錠。
やれやれだったのよー。

その時に、おそらく北側の窓から入って来て、気づかれぬまま翌朝まで軟禁状態だったのね。
ごめんね。気づかなくて。

私はそっと、両手でヤモリを包み込み、そのまま事務所の外に出て、裏手の石垣近くで手を開けた。(素手で触っちゃったけど大丈夫だったのかな)
すると、素早く石垣に飛びつき、そのまま真夏のトカゲの様に、ちょろちょろと逃げていった。

大きなスズメバチが、モーター音の様な羽音で頭上を飛び去って行く。
昨日の黄色い子ではない。今年はハチが多いのかな・・・

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父の死後、
我が家でご飯を食べる様になった黒猫さん。
その経緯についてはコチラ。
名前はココになった。

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ココです。

我が家で代々飼われた猫は、コタロウで8匹目になる。
黒猫さんが我が家の子になれたら、9匹目。
雄だったらQ太郎とか考えてたけど、どうやら鳴き声とか顔の感じから雌っぽい。
長毛ゆえ、性別の「おしるし」がよく見えないだけどね。

で、
女の子じゃQ太郎ってのもアレだから(キンタロー。って女性芸人はおるけどな)

9=ここのつ=ココ。

と言う訳で、ココに決定。

が、早速定着しそうもない気がしてきた・・・
名前が決まらないうちは「黒ちゃん」とか言ってたものだから、母は、
「コロちゃん」(クロとココが混じってる)と犬っぽく呼んでる。
「ココ」より「コロ」の方が、発音しやすい。
カ行って、滑舌を試されるのね・・・

当の黒猫さんは、自分に名前が付いた事など知ったこっちゃないんだろうけど、
「コロちゃーん」とか母が呼ぶと、2m手前まで寄ってくるようになった。
2m→ソーサルデスタンスって事すかね?

私が帰宅し、世の中がバブリーだった頃に父が建てた離れに行って、餌のお皿にカリカリを開ける音を聞くと、庭を走って横切り、離れの前の植え込みでジッと待っている。
コタロウの時は、ニャーニャー鳴いて私の1m前を歩いて離れまで来たもんだった。
それを考えると、まだまだ警戒という名のハードルは高いのね。

もっとも、警戒心が強いのは仕方ないんだと解った。
近所の畑に、カラスのワナを仕掛けた人がいた。
ある日、ワナを見に行くと、黒い生き物がワナにかかっている。
カラスだと思って近づいたら、黒猫だった、と言う訳。
黒猫はワナから放され、一目散に逃げていったそうな。
怖かっただろうねえ・・・
私はワナなんか絶対かけないから安心して欲しい。
ゴキブリホイホイだって買わないんだぞ←そっちかい)

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庭の石組の上に座るココ。

去年の、まだ夏の名残が残る9月頃にこの子を見た時は、
ツヤツヤの黒い長毛がとてもきれいだった。
2月に父が亡くなり、遺影に「黒猫ちゃんを守って」と語りかけた後で裏庭に姿を現したココは、赤茶けてひどく汚れた毛で目つきも鋭くなっていた。
飢えと寒さをどうやってしのいだのか、やっとの思いで生き延びたんだろうね。

その後は我が家の裏庭や離れで毎日ご飯を食べて行く。
痩せていた身体もふっくらしてきた。
荒んだ顔立ちも、猫らしい愛らしさが戻って来た。
赤茶けた毛は元に戻らないけれど、汚れが目立たなくなり、毛にツヤが出てきた。

捕獲器を置いて一刻も早く確保する事も大事だなとは思ってはいるんだけど、
一昨年、コタロウを徐々に慣らしていき、先住猫たちとも顔見知りになって同居出来るまで時間を置いたのと同様に、自然に居着いてくれるよう見守りたいと考えているので、もうしばらく様子を見たい。
なにせ、ワナにかかった恐怖体験があるので、同じ恐怖は二度と嫌だろうから。

 

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30年以上前、職場で三毛猫を保護し、家に連れ帰った事があった。
当時、家には茶トラの若い雄猫・タマ吉が居て、三毛猫を抱いた私を見ると、猛烈に唸り、三毛猫に襲いかかろうとした。
咄嗟に、タマ吉の行く手を遮ろうと手を出したら、その手に思い切り噛みつかれた。
猫の牙が右手親指付け根に深々と刺さり、土間に血が滴り落ちた。
タマ吉はうなり声を上げながら庭に飛び出し、翌朝まで帰ってこなかった。

噛まれた傷は深く、翌日には紫色に腫れて鈍痛が続いたので、外科を受診して数針縫い、抗生剤を処方してもらった。

私は三毛猫を飼う事をあきらめ、仕事仲間である隣市の造園業者さんに三毛猫を預けた。そのお宅にも猫が居たんだけど、少し前に家の前の車道で事故に遭い、亡くなっていた。
猫好きの優しい業者さんの自宅に伺い、シャーシャー威嚇する三毛猫を置いて帰って来た。里親を引き受けてくれた業者さんには感謝しかない。

あの時の苦い思いがあるので、猫が増える時は本当に気を遣った。
ふう太が8歳の時に職場の玄関で保護したメイ。
半年後、捨てられて家に迷い込んだモモ。
3匹はさほど仲良しでもないが、とりあえず同じ屋根の下で暮らす事にはイヤイヤ同意した。
やがてふう太が旅立ち、同い年のメイモモはそこそこ仲良く暮らしていたが、
そこに現れたのが、大きな雄猫のコタロウ。
ワイルドだったふう太に比べ、おとなしくて気が弱いけれど、図体が大きいのでモモはあからさまに嫌い、ハンガーストライキを決行する。
こりゃ同居は無理か・・・
コタロウは里親募集を出そうかと思ったけれど、ある日突然、モモはコタロウを受け入れ、並んでご飯を食べる様になった。

今ではすっかり慣れて、夜は私の布団の上で2匹で並んで寝ている。
「川の字」ならぬ「小の字」、もしくは「%」や「÷」の記号風に寝ている3体w

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離れの近くを歩くココを見つめる、コタロウ(左)とモモ。

仲良く並んで外を見ているコタロウとモモ。

ふう太とメイは割と早く打ち解けて鼻をツンツン合わせる挨拶をしていたが、ふう太とモモは、こんなに仲良く出来なかった。
ここまで近づくと、ケンカになって大騒ぎだった。
なので、モモが雄猫(弟分)とこの距離でまったりしているのを見ると胸アツ。



メイは猫喘息があって、母の部屋で1人で過ごす事が増えた。

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ご機嫌な時はうちで一番大きな声でニャーニャー騒いでる。
朝なんか、5時にベランダでニャーオニャーオと鳴いててニワトリか!

コタロウは大きいので苦手だけど、ケンカはしない。
コタロウも、おばあさんになりつつあるメイを静かに見守ってる。
先日、久しぶりに庭に出たメイ、ココと至近距離でばったり。
か細い声でニャゴニャゴ鳴くココを、メイは黙って見つめてた。
案外仲良く出来るかな?



ココは、みんなに受け入れてもらえるんだろうか。
メイ、モモ、コタロウ、ココの4匹で、仲良く日向ぼっこが出来るだろうか。

茶の間でまったり昼寝をする4匹が見られるように、
今は時間をかけて猫たちの心を解きほぐしていきたい。

そんなこんなで、
日々、動物に振り回される日々な私です。。。

 

追記。

その後、ココは「男の子」だと判り、
9=キュー→→Q太と改名したでござるよ!