コタロウの事。
我が家には、メイとモモ、と言う名前の2匹のキジトラ猫がいます。
どちらも元野良猫で、どちらも2009年に保護しました。
姉妹ではありません。
メイは、職場で親猫とはぐれて泣いていた所を保護しました。
モモは、山中に捨てられて我が家に迷い込んで来たのを保護しました。
メイの方が数ヶ月お姉さんです。
尻尾が長くてポッチャリなのがメイで、↑↑
尻尾が短くてスリムなのがモモ。↓↓
彼女達を我が家に迎えてちょうど10年になりました。
そこで、節目を狙ったかのように、
見知らぬ猫が我が家に迷い込んで来ました。
最初に見かけたのは、今年の初め頃でした。
凍てつく冬の夜の庭を、茶色い生き物が走り去るのを目撃。
最初はタヌキだと思っていました。
でも、走り方や尻尾の形がタヌキのそれとは違う。
もしかして、猫じゃないかな?
見た目、毛色はキジトラだ。
どこの家の猫だろう?
キジトラ猫を飼うお宅は我が家の他にもありました。
あまりにたびたび見かけるので、飼っているお家で心配してるかもしれないと、母が電話をかけてみました。すると、
「うちの猫なら家に居ますよ」
との返事。
じゃあ、どこの猫だろう?
調べても、
他にキジトラを飼っているお宅は見つかりません。
過疎化が進む山間地域の隠れ里みたいな集落です。
猫を飼っている家など、大抵誰もが知っています。
該当しない茶系のキジトラ猫。
それって・・・
もしかして・・・
捨て猫?
悪い予感はほぼ的中した模様。
雨の日も雪の日も、寒風吹きすさぶ凍える朝も、
その猫はたびたび庭の隅っこで見かけました。
目が合うだけで走って逃げてしまうので、捕まえようにも捕まりません。
宿無しと解ると、
我が家の人間が気にする事はただひとつ、
「お腹が空いてるんじゃないか」
メイやモモにご飯をあげるたびに、母は「あの猫はひもじい思いをしてるんだろう」と気にし始め、とうとう庭の石垣の端っこにキャットフードを置くようになりました。
最初のうちは手つかずのままで、アリが群がってスゴい事になっていましたが、やがてキレイに無くなるようになったので、あの猫が食べてくれているのかと思いきや、
ある日母が庭に出てみると、メイが一心不乱に石垣の上でキャットフードを食べているのを目撃( ̄▽ ̄;)
メイちゃん、食べ過ぎです。
場所を変えて、庭の隅に出て来たところで餌を見せれば・・・と思い、
夕方遅くに庭の隅に現れた茶色のキジトラ猫の目の前(と言っても5m以上離れたコンクリート舗装の上)に置いて「食べていいよ。おあがり」と語りかけて家に戻り、窓ごしに見ていると・・・
おお、食べてる!
ここに来ればご飯にありつける!
そう思ってくれれば御の字だ!
そして数日後、
キジトラ猫は朝と晩に我が家の庭の隅でか細い声で鳴くようになりました。
プラスチックのお皿にキャットフードを入れて置き、人間が姿を消すといそいそと近づいて完食。
朝晩に数回、毎日繰り返しました。
やがて、キジトラ猫がオスであること。年齢的にメイ&モモ(どちらも10歳)より若干若いかもしれない事(走り方やすばしっこいところが、晩年のふうちゃんより大分若々しい)去勢手術はしていなさそうな事などが解って来ました。
玄関を開けておくと、こっそり入ってくる事も増えましたが、メイとモモがギャースカ怒るために慌てて外に逃げてしまいます。
うーん。メイ&モモには時間をかけて慣れてもらうしかないなあ・・・←そこが一番難関
「あの猫」と適当に呼んでいたけど、保護するのなら名前をつけようと言う事になり、
「コタロウ」と命名。呼ぶ時は「コタ」とかそんな感じでしょうか。
(我が家の猫の名付け親は全て妹なので、今回も妹が候補の中から推しました)
大分距離を詰めて来たコタロウ。↓↓↓
野良猫特有の、ちょっと荒んだ顔つき。
これがちゃんと家の中で可愛がられるようになると、顔つきがどんどん可愛らしくなります。
モモも、保護した直後は怯えて疲弊しきった顔でした。今では目がまん丸になり、愛らしくなりました。
接近出来る距離は1mまで縮める事ができましたが、そこから先は縮まりません。
手を差し伸べると全速力で逃亡します。
あとは、メイとモモのセキュリティチェックが緩んでくれたら・・・
課題はなかなかクリア出来そうもないのですが、とりあえずはご飯をあげて飢えない様にします。
無理強いはしません。歩み寄ってくれるのを待ちます。
そして、撫でさせるようになって、抱える事が出来るようになったら、ペットキャリーに格納して動物病院へGO!
血液やウィルスなどあらゆる検査をしてもらい、必要ならば治療やケア、可能ならば予防接種、そして次は去勢手術!
そして、
「うちの子」にします!
(もうほぼウチの子状態ですけどね)
色々頭の痛い事もあるけど、頑張れアタシ!