かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

ウサギ狩りの夜

朝から、ぶるーだ。

昨夜、我が家の黒猫・Q太が、野ウサギを獲ってきた。

「わーーーーっ!!やめてえええ!!」

2階で加とさんが絶叫してるので、
「なに??どしたの!?」と階段下から訊くと、

「Q、ウサギ獲ってきたあ!!!!」


ま、また!?(゚Д゚;)
これで2羽目。

今回の子は大きい。オトナウサギだ。(;´Д`)
Qより2回りぐらい小さいけれど。

首筋をひと噛みだった。
ネコ科肉食獣のハンティングの王道を行くやり方だ。
可哀想に。2階に連れ込んだ時はもう、事切れていた。

「ご飯あげてるんだから獲って来ちゃダメでしょ!」
「100歩譲って、ネズミとモグラは許す!でもウサギと鳥は絶対にダメッ!!」

と、説教したところで何処吹く風。再び2階の窓から夜の闇に消えた。
(その後はハンティングは不成立で、明け方には戻って来た)

早朝。
戻って来たQ太が寝ている隙に、ウサギのお墓を作った。
庭の築山の脇に、スコップで穴を掘り、動かぬ小さな身体を横たえる。
ここには先代猫のふう太の獲物(ウサギ・ムササビ・ハト・ヒヨドリ他色々)も眠っているので、適当に穴を掘っちゃうと「ご遺体」を掘り起こす可能性がある。だから掘る場所は慎重になったわ。

埋葬したら、他の動物に荒らされないよう、重石を乗せておく。

加とさんと二人、合掌し、魂が安らかであるよう、祈った。
(ごめんねごめんねごめんねごめんね・・・)



それにしても、だ。


Q、すごいな・・・

黒猫Q太

我が家歴代猫で、一番狩猟本能に長けている。

去年は珍しいシマシマのヘビを捕ってきて、毒蛇かと思ってたじろいだが、シロマダラという大変珍しい日本のヘビだった。
山中の草むらをコソコソと移動するコジュケイを、一瞬の隙を突いて獲っちゃうし、モグラも一体何匹獲ったことか。

ウサギを獲るのだって、あの俊敏なウサギを追いかけて追い詰めて、一撃で仕留める。
足が速くなければ無理だ。
Q太は本当に足が速い。一本桜を一緒に見に行くと、草むらに入って獲物探しをしているので、置いて行くと「待ってえええ!」と鳴きながら全速力?で駆けてくる。
そのスピードをいつか計測したい。チーターほどじゃないけど相当な速さだ。


先代猫のふう太は、歴代猫ナンバーワンのケンカ上等!な猫だった。
白黒ハチワレ。保護した時からきれいな目をしていて、色鉛筆画家Mさんの画のモデルになった事もある。

夜遊びに出かける直前(2002年秋・1歳半)

よその猫としょっちゅう血だらけになる大げんかをしていて、亡くなるひと月前にもライバル猫とバトルを繰り広げていた。
彼にとって、オス猫はイコール「敵」だった。
メイとモモは、メスだったのでしぶしぶ家族の仲間入りを許したが、ふう太は最後まで仲良しにはならなかった。

もし、彼が今も健在だったら、
今、我が家のコタツでぬくぬくと丸まっている我が家歴代猫最大にして最弱のコタロウなどは、間違いなくふう太にボコボコにされて家から追い出されていた。
そして、我が家に二度と近づけなくなり、野良猫のまま山奥で短い生涯を終えたかもしれない。
Q太だって、きっとそうだったろう。
全身噛みつかれ傷だらけにされてなお、外に追い立てられて威嚇され、再び捨て猫に戻るしかなかったかもしれない。

そのくらい、オス猫が家に近寄るのを嫌った。

コタロウもQ太も、
捨てられてお腹空いて我が家に迷い込んだ猫だが、幸運だったのは、ふう太が召された後にやって来た事だ。
メイもモモも、時間はかかったが最終的にオス猫メンバーが増える事を容認した。
(ただし、モモは今もQ太を嫌っている)
コタロウは、以前Q太に突然取っ組み合いを仕掛けられ、それがトラウマになったのか、全く近寄ろうとしない。元々ケンカが苦手で、家に来た直後によその猫に背中を噛まれ、牙も3本折ってしまった。

どこでも寝られるコタロウ

一方、Q太は最近になって、先輩猫たちに取っ組み合いを仕掛けるのはNGだと、やっと理解し始めた。
茶の間で出くわしても、小さく鳴いて「何もしないから。あっち行くからいいでしょ」みたいな声とリアクションで離れていく。
まだ3歳ぐらいなのに色々忖度していて、ちょっと不憫に思ったので甘やかしたら・・・調子に乗ってハンティングしおった・・・怒



私は卯年生まれなので、ウサギは大好き。
「いつかはクラウン」じゃないけど(古い!)、
「いつかはウサギ飼い」と思っていたが、猫さまが居るうちはウサギは飼えないと思い知った。
我が家は父が幼い頃から、猫が長く飼われる家なので、きっと代替わりしてこの先も猫はずっと住み着くんだろうなと思う。
て事は、ウサギを飼う機会は訪れそうにないって事よね。

残念!
ウサギは絵に描くだけにしとこう。。

美佐さんの愛兎・ハッピーちゃん

もう、獲らないでね(切実)。