かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

衝動買い!

ある日、
見慣れない段ボールの箱が宅配で届いた。

中身は、母が衝動買いしたスロージューサーとか言うキッチン家電だった。

また違う日には、
なにやら大きく重い段ボール箱が届いた。
父が衝動買いしたトレーニング機器だった。

父は我が家の『KING OF 衝動買い』母はQUEEN OF(以下同文)』。

セラミック漬物器とか、1度使って終わった。
上のスロージューサーは未だ未使用。
足を鍛えるとか言う『レッグなんとか』ってトレーニング機器は、
その後どこかへ消えた。

私は危機感を覚えた。

(ショッ○チャンネルはキケンだ・・・)

幸い、父母は自分でもこれはお金の無駄だと気づいたのかどうか知らんけど、それからその番組は見なくなった。なので「大きい衝動買い」は無くなった。

「小さい衝動買い」は、その後もあった。
父の死後、下駄箱に遺された未使用の靴は、同じサイズの従兄が引き取ってくれた。
安いのやら高いのやら、いつ履くんだよって言うような若々しいデザインのもあって、父が存命でも、おそらく履いて出かける事はなかっただろうな。

母は相変わらずパッパッと洋服を衝動買いする。先日も某所で、パンツとカットソーを数分で買ってしまった。「あわわわ」と私が焦る間もなく決めてしまう。
私も衣類の物色は時間をかけない方だけど、母はそれより早い。

早すぎて無駄な買い物をする事も多い。
一昨日、押し入れから未使用のハンドバッグを出してきた。
高島屋の通販カタログを見て数万円で買った爬虫類の皮のハンドバッグ。
なんちゅう散財・・・注文してブツが届いたら熱が冷めたってヤツね。
さすがQUEEN OF(以下略)。

棄てるって言うから「要らないならくれ!アタシが使う!」と、強引にもらったんだが、袋から出すと、それはそれは上品なマダム向けのグレーで、形も実にオーソドックスな「ザ・ハンドバッグ」なのだ。
これを手に持つには、着る服が限定される。
フォーマルな装いでないと釣り合わない。
普段、トレーナーとよれよれジーンズにスニーカーと言う出で立ちの私が持ったら、どう見ても、どこかからか盗み出して来た、みたいな図になる。
そこまでいかなくとも「誰かに借りた」としか思われないのは確定。
もらったはいいが、使うシーンが、無い(きっぱり)。

ま、いいや。誰かの結婚式によばれたら使おう。(そんな機会あるかしら)

そんな私も、


とうとう衝動買いをしてしまった・・・

ほんのデキゴコロだったのだ。
魔が差した、としか言いようが無い。

きっかけはSNSだった。

Facebookのタイムラインに、
「野菜は茹でると栄養価が落ちる云々・・・」という文章が上がってきていた。
それはもちろん知っていた。が、その後に続く文章で、
無水鍋などでボイルすれば栄養価が落ちない云々」とあり、私はふいに「無水鍋」に興味を持った。

その昔、我が家には電気ムスイ鍋なるものが存在した。
平成になる前の話だ。
確か、地元の某所で電気調理器の実演販売があるとかで、地域のご婦人方が集められたのだ。そこで口八丁手八丁の販売員が繰り出す「技」に興味津々となったご婦人方が、数万円のムスイ鍋をお買い上げになった。母もその一人だ。

購入後、その鍋は使いこなすのが難しいと判り、やがて「消えた」。

なので、むすいなべ、と聞くと、私はあまり良いイメージが浮かばない。

が、この時は違った。
ホンモノの無水鍋はアルミの打ち出し製で、誕生から半世紀以上を経て今も愛される調理器具なのだ。

musui.co.jp
色々調べるうちに、俄然購買意欲が湧いた。
衝動買い夫婦の子は、衝動買いDNAを引き継いでるんだよwww

 

がしかし、決してお安いものじゃない。
使い方が解らないから、レシピ本も揃えると2万超える。

にまん・・・

どうする?


どうする?

買っちゃう?
やめとく?

でもなんか欲しいよね。
使ってみたいよね。

使いこなせる?
そんなに料理好きだったっけアタシ?

でも圧力鍋は使いこなせるじゃん。

黒豆と玄米ご飯だけだけどな。

 

30年以上前、玄米ご飯を食べたい!と思い立ち「通販生活」でプレステージ圧力鍋を衝動買いした←親の事を言えない娘だw

あっちの方が高かったじゃん!

でもなぁ・・・
実際使いこなせるかなあ・・・

自問自答、30分。
悶絶、5分。

結局、ポチった。

そして届いた。

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amazonさんからお荷物キタヨ



緊張する・・・
どうしよう・・・買っちゃった。。。←今更何ぬかしよる

とりあえず、最初はまず、洗う。

そして、まずは野菜を茹でる!

レシピ通りにほうれん草を茹でてみた!



・・・焦げた。

物によっては、水分を少し加えるんだそうだ。


気を取り直して、ブロッコリーを茹でた!!


・・・茹で過ぎた。

加減がまだ解らない。
フタをしてしまうから、中身が見えない不安。

これをMy無水鍋に育てるには、まだ少し時間が要る。

それまでに飽きないようにしなければ←なんだよそれ

にまん、つぎ込んだんだから。にまん。

母に話したら「たははー」と笑われ「半分、出そうか」と言われたが「大丈夫ですから」とキッパリ言いましたよ、ええ。

圧力鍋を怖いと言って使わない人は割と多いが、
私は無水鍋の方が怖い(° △ °;)
沸騰すると「カタカタカタカタカタカタカタカタ・・・」と、
フタが恐ろしい音を立てる。
私はすぐに火を弱火にしてホッとする。
が、すぐにまた弱火でも「カタカタカタカタ・・・」と鳴りだし、不安で中を見たくなって、ついつい開けてしまって内部の蒸気を逃がしてしまう。
ブロッコリーを茹ですぎたのはそれが敗因。

こんな音にオロオロするようでは「My無水鍋」に育てられるのはずいぶん先の話だ。

使用後、クレンザーでキレイに洗う。今は未だピカピカツルツルの新品だけど、使い込んで色が変わるぐらいになるまで、どのくらいかかるかなあ。

その頃にはもっと仲良しになれると良いなあ。。