かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

再燃

実を言うと、
8月からちょっと体調がすぐれなかった。

まあね、8月は寝違えてエラい目に遭ってたけどね。
それとは別。


お通じの際、出血するようになった。

普通はそう聞けば、
「そりゃー(やまいだれにてら)でしょうよw」と、
ちょっと笑いも含んだ言い方で返される。
それなら良い。

それだったら、CMでもさんざ流れる「じに~はボラギ(以下略)」を買ってきて患部に塗布すればヨロシ。
重い症状だったとしても、所沢に専門の病院がありますがな(知ってる人は知っている)。

が、私の場合『出血イコール再燃』の確率が非常に高い。

難病潰瘍性大腸炎が再び私の大腸で目を覚ましたのかもしれない。
大腸が大腸を異物と見なして攻撃し、腸壁に潰瘍を生じ、激痛と下痢、出血を伴うやっかいな病気。
原因不明で対症療法しかなく、重篤な場合、全大腸摘出になる事もある。
去年、当時首相だった安部氏は、この病気の悪化で退任に追い込まれた。


なんでだろう。

何が寝た子を起こしてしまったんだろう。


今までずーーーーーーーーーーっと、ほぼ完治状態だったのに。
辛いものも平気で食べてたのに。


途方に暮れた。

特効薬として知られる広島の漢方薬はずっと飲んでいた。ごく少量だけど。

原因を色々と考えた。
発症原因は不明と言われているけど、ストレスが引き金になると言われている。
人事異動で知らぬ土地に転勤になったサラリーマンや、転校した学生、結婚や離婚、子育て等々、精神的な負担が大腸の自己免疫システムに影響する。

普段、脳天気な私も、昨年から続いた父の介護や急逝が、自分で思う以上にダメージだったのかもしれない。
相続の手続きが終わったと思いきや、新盆の7月に母が圧迫骨折で急遽入院。
その後の家事と猫の世話、その他諸々の手続きやら雑用に追われて心も折れた。
さらに8月には寝違えて、正反対のケアをした事による悪化で、酷い頭痛に夜も眠れず、ある晩、部屋にへたり込んでワアワアと泣いた。

帰宅した加とさんが驚いて傍らに座り、号泣しながら「もういやだ」を連発する私の頭をさすり、うんうんと聞いてくれた。

不思議な事に、それまでずっと苦しんでいた頭と首の痛みが、スーッと消えた。
溜め込んだ感情を外に出す事で、身体の苦痛が軽くなる事もあるのね。
(ちなみに加とさんはレイキを使えるので、それも効いたのかもしれない)

それから少しずつ、首筋の痛みは治っていったけど、今度は下血が始まった。

ポタポタと滴る鮮血を見て、
(ああ、コレは直腸に潰瘍出来たな・・・)と判断した。

放っておく訳にもいかんので、かかりつけのクリニックで内視鏡検査を受けた。
同時に、便カルプロテクチン検査(潰瘍性大腸炎の炎症の程度を調べるもの)もお願いした。

その結果、見事に再燃してましたよ。
内視鏡検査中、寝転がったままモニターを見てたけど、がっつり潰瘍があるぜ。
あああああ。アタシ脳天気なのにー。
(脳天気だと発症しないという訳じゃないけどさ)

さらにデカいポリープもあるじゃんか!
なんだよそれ!(モニター見ながら突っ込む私)

病理組織検査も受け、2週間後に再び受診し、結果を聞いた。

院長「再燃してるねー」
私「あーーー。やっぱりですか・・・ポリープは?」
院長「ああ、これは炎症性のポリープなので、切除はしなくても消えて行きます」

そういうポリープもあるんですね。

と言う訳で、
私は再び難病患者になった。
100%完治不可能と言われたから、再び、と言うのは間違いで、2005年の発症以来、ずーーーっと難病患者なのかもしれないが、ここ10年近く、何事も無かったから油断してたのかもしれない。

2019年の暮れにも酷い下痢で寝込み、あの時も再燃だと思ったんだが、
妙な事に白血球数の上昇が見られなかった。
(再燃すると白血球数が増加する。検査の結果、正常範囲だった。
だが、38.6度の熱が2日続いて息苦しかった。あれはもしかして、
今、流行ってる例のウィルスだったのかもしれない。憶測だけど。
あの頃、中国人だらけの都会に何度も行ってたから)

それはまぁいいとして、
今回は正真正銘の、再燃だ。
便カルプロテクチン検査(正常値は50以下)も180超えだった。

悪化したものは仕方ない。じっくり治すしかない。
広島のクリニックにも連絡して、漢方薬を追加注文した。
2010年に私を救ってくれた漢方薬に、今回も頼るわ。

幸い、
直腸付近で潰瘍はとどまっているので、腹痛や下痢は起こっていない。
これが全大腸型になると猛烈な下痢と腹痛に七転八倒する。
広がりませんように。このまま鎮まりますように。

お父さん、どうか守って。