いとおしい日々
2020年の春が、地球規模の一大事に見舞われるなんて、
半年前には全く予想もしていませんでした。
テレビやネットでは毎日のように、
新型ウィルスの感染者数と回復者数と死亡者数が更新されていく。
それを見て愕然としたり鬱々と塞ぎ込んだり、
恐怖とストレスで体調がおかしくなると、
「もしや感染した?」と恐れおののく人が、この地球上に沢山います。
私も、買い物に行くのに人を避けるように歩いたり、商品やドアや手すり、ボタンなどに触れなくてとまどったり、能天気が売りなのに(笑)妙に神経質になってます。
情報に踊らされているのは十分承知しています。
でも、知らずにいられない。
自分でも(私、相当参ってるよな)と感じています。
が、私だけじゃないですよね。
誰もが気が滅入る日々を何とか過ごしていると思われます。
こんな状況になって初めて、
感染拡大前の、何事も無かった平穏な日々がどれだけ幸せで、
いとおしい日々だったのか、痛感しています。
満員電車、
沢山の人が乗る密室なエレベーター、
交差点の青信号ですれ違う人、人、人、
量販店のレジの行列、
人気のカフェやレストラン、
デパ地下のスイーツ売り場、
行列が出来るパン屋さん、
などなど。
それこそ100人200人の人達と、
何も考えずにすれ違い、
密集・密接な状態になっていたけど、
何も起こらず、何も生み出さず、
何も考える事なく過ぎていった時間。
それがどれだけ平穏で、
何事もなく、穏やかに日が暮れるのが、どんなに幸せか、
今なら解る。
時をさかのぼる事が出来るなら、
あの日あの時に戻りたい。
マスク無しでは外を歩けないような、
緊迫した日々の連続から解放されたい。
いつかきっと、
この困難な状況は終わりを告げるはず。
それがいつになるのか、まだ誰も解っていないけれど、
それまでは、なんとしても、生き抜いて、生き残らねば。
幸い、
私のリアル友人知人の間では、まだ感染者は確認されていません。
感染者はまだ増えているのが現実ですが、
ここを何とか踏ん張れば、その先に夜明けはあるはず。
みんな、頑張ろうね。
また笑顔で街を歩ける日々が戻って来る事を心から願いながら。