ふうちゃん、退院!
さて、ご報告が遅くなりましたが、
ふうちゃん、無事退院しました!
もっと長くかかるかと思いましたが、
10日ほどで帰って来ました。
血液検査で、腎不全を示す数値が正常値の1.5倍に跳ね上がり、緊急入院となったふうちゃん。
実は、前回の記事には書いて居なかったのですが、
具合が悪くなる2日ほど前によその♂猫と朝っぱらに大げんかを繰り広げていました。
朝の5時過ぎに猛烈な唸り合い。
大抵はそのまま離れていわゆる「口喧嘩」で終わるのですが、その朝は取っ組み合いの大げんかに発展!飛び起きて助けに行くも見失い、30分後に自力で帰って来ました。
その後、ご飯も食べずに猫コタツにこもりきり。
(あー、負けたのね)
ふうちゃんは若い頃からよその猫と大乱闘を繰り返して来ました。
その度に大怪我をして入院する事数10回。
病院に行くと、受付のスタッフさんにはいつも笑顔で、
「あらぁ、ふうちゃん、ケンカ?今度はどこの怪我?」
と聞かれました(笑)
私「いえ、今日は、あの、ワクチンで・・・(^◇^;)」
男はバカだなと思う訳です(但し猫に限る)。
痛い目に遭ってなお、闘いを挑む。
全然懲りない。
で、勝った時と、負けた時の、帰宅後の行動が違う。
☆勝った時☆
「ニャーッ!ニャーッ!ニャーッ!ニャーッ!」
あちこち血が付いた状態で大声で鳴き、餌をはよ出せ!と催促。
猛烈な勢いでご飯を食べ、水を飲み、またご飯を食べ、それを何度か繰り返すとようやく落ち着いたそうで、汚れた身体を毛づくろい。
そしてぐうぐう寝てしまう。
▼負けた時▼
「・・・・・・」(無言で帰宅)
餌には目もくれずに2階へあがり、部屋の隅っこでコソコソ毛づくろい。
「あー、ふうちゃん、今日は負けちゃったのかなー」とか言って近づいて撫でてやろうとかしようものなら、
「ウウウウウウウウウウウウウウウウーーーーーーーー」(低く唸る)
日本語訳『ほっといてくれよ!オレは今1人になりたいんだ!あっち言ってくれ!』
半日ないし2日間はひきこもり状態で、それが過ぎるとケロッとして部屋から出て来る。
今回はこの↑↑↑のアクションでした。
が、いつもと違う「異変」が起きていました。
猫コタツの中で立ち上がった時、変なよろけ方をしました。
水を飲もうとしてコタツから出て来た時、左足が地面につけないようで、びっこをひいていました。
こりゃ噛まれたか引っかかれたか、どっちかだ。
ともかく医者に診て貰わない事には、どこに怪我を負ったのかもわかりません。
触ろうとすると激おこなのです(;´Д`)
加とさんが仕事を休み、ふうちゃんをかかりつけの動物病院につれて行きました。
そして、血液検査の結果、腎不全の数値が驚くほど上昇していました。
怪我の箇所については、出血も無く分かりにくいので後日調べる事に。
でもそれはあっけなく判明しました。
傷口が腫れて盛り上がって来たのです。
傷の内部に膿みが溜まり、やがて傷口から「噴出」して腫れが引き、治って行く。
腫れておおきな固まりを持つ化膿性の傷は、左前肢に現れました。
そうか、そこを噛まれたんだね。
剃毛すると、くっきりと爪が刺さった後が。
傷口は徐々に小さくなり、歩き方も以前と変わらなくなったので治療終了。
腎不全の数値も点滴が功を奏して正常値を下回るほどに。
腎不全は投薬が高価ゆえ、治療費が非常に高くなってしまうのですが、
これまでの怪我入院の時とさほど変わらない金額でした。
迎えに行くと、もうニャーニャー大声で鳴いて怒ってるw
日本語訳『早くココ(ペットキャリー)から出しやがれ!オレはもうどっこも悪くねーんだよ!!』
病院から自宅まで延々と吠えまくるふうちゃんでしたが、
家に着くとさっそく家の周りをパトロール。
くんくんくんくん、匂いを嗅いでいます。
自分を酷い目に遭わせたライバル猫の匂いが付いてないか気になるのでしょうか。
そしてまたニャーニャー鳴いて餌をねだり、再び庭に出てまた戻りニャーニャー。
そういうハイテンションな行動を何度か繰り返したのち、疲れたのか、
午後の陽が差し込む部屋で昼寝。
痩せたね、ふうちゃん。
怪我をして腫れた部分は治療の為に剃毛。
黒いほくろの様な点が、爪か牙が刺さった痕。
かさぶたになっています。
剃った部分の毛が生えそろうにはまだ大分かかりそうだけど、
家に帰れて良かったね、ふうちゃん。
動物病院の院長先生も驚いていたけれど、
16歳と言う、人間なら80超えのお爺さんで、はるか昔に去勢手術も済ませてあるのに、相変わらずケンカっ早いふうちゃん。
高齢猫の腎機能低下は猫の宿命でもあるけれど、
保護した時から栄養失調から来る腎不全の兆候があったにもかかわらず、
復活が早いふうちゃん。
やはり、自然の中で自由気ままに暮らしているせいなのか、
猫にとって完全栄養食と言われるネズミを、若いうちからたらふく食べていたからなのか、
体力気力は同年代猫より大分若いようです。
16年前の12月。
保護したばかりの頃。
左後ろ脚がポッキリ折れていた子猫を、
今もお世話になっている動物病院で骨を繋げる手術をしてもらい、退院してきた日の夜。
加とさんに抱っこされてるけど、まだ気を許してなくて緊張してる。
あの日、
裏庭から聞こえるか細い子猫の鳴き声に気づかなかったら、
ダンプが何台も行き交う国道で足を引きずりながら渡って、
あっと言う間に潰れてしまっていたかもしれない。
そう思うと、この子は本当に強運なんだなって思います。
今もずっと、その強運は続いてる(多分)
お爺さんになったけど、まだまだ元気で長生きしてね、ふうちゃん