ふうちゃん、入院。
ふうちゃん、御年16歳と4ヶ月。
裏庭で後ろ脚を引きずりながら鳴いていた子猫を保護したのが、
2001年の11月18日。
あれから16年。
相変わらず食欲旺盛で、好奇心も強い子だったけど、寄る年波には勝てず。
保護した時、栄養失調から来る腎機能低下が見られたのですが、
今夏まで「やや弱い」程度の数値でずっと様子見状態でした。
室内外を自由に行き来して、
季節毎に移ろう風のにおい、花の香り、日差しの心地よさを体感しながら、日々を過ごして来たふうちゃん。
ハンティングが得意で、若猫時代は日に5匹も野ネズミを捕まえてきては、
頭からガツガツバリバリと食べてしまったふうちゃん。
高いご飯をあげてたのに、野ネズミは別腹だそうです(;´Д`)
野ネズミ以外にも、
ハト、ジョウビタキ、ヒヨドリ、ウグイス、スズメ、ガビチョウなどの野鳥、
コウモリ、トカゲ、リス、自分より大きなムササビまで捕まえて来ては、
飼い主をブルーにさせたふうちゃん・・・
ケンカも大好物で、秋になると近所のオス猫と派手なドンパチを繰り広げ、
怪我による入院は年数回、頭をボコボコにされたり尻尾を食いちぎられそうになったり、アライグマに顔を十文字に裂かれたりと、
「武勇伝」は数知れず・・・治療費は天井知らず・・・
人間で言えば80代半ば。
最近は(やっと)行動半径も大分狭まって来ていました。
それでも、早朝の林道散歩が大好きで、
私と加とさんが家を出て林道を歩き始めると、いつも先頭に立ってタッタッと歩き、途中で草むらに分け入って、色んな匂いを嗅いだり、オシッコしたり、草を食んだり。
ここ数ヶ月は、
私のひざ痛が悪化して、緩い坂道を歩くのが辛くなってしまった為、
朝の散歩はお預けでした。
それがつまらないらしく、玄関先でニャーニャー鳴いてお散歩行こう!とせがんでいたふうちゃん。
ごめんね。
庭先で昼寝するふうちゃん。
老いの足音は間近まで迫っていたけど、まだまだ大丈夫と思っていました。
そして、それはふいに訪れました。
食欲が落ち、猫コタツから出て来ないふうちゃん。
水だけは沢山飲み、ふらつきながらまたコタツにこもる。
これまでも時折そう言う事があり、原因は大抵、ちょっとメンタルで落ちる様な事があったから、でした。
今回もそうなのかなと思いましたが、いつもと違うと気づき、加とさんが休みを取って動物病院へ。
腎不全が進行していました。
即、入院。点滴と検査による治療が始まりました。
普段の生活で、悔やむ事は多々あります。
ずっと元気だと思っていたけれど、時計の針は戻せない。止められない。
頭を撫でると、小さく鳴いてノドを鳴らしていたふうちゃん。
治療は始まったばかり。
退院したら、またお散歩行こうね。
いっぱい抱っこしてあげるから。
一日も早く、元気になってね。