かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

100通りの生き方

 Facebookをダラダラ流し見していたら、こんな記事に出会いました。

www.huffingtonpost.jp

今どきでも、表題の様に思う人はいらっしゃるのですか-。
人間は長い年月を積み重ねて行くうちに少しずつ変わっていくものだと思っていましたが、案外根強く残る考え方はあるんですねえ。

私が結婚したばかりの頃は、この価値観が当たり前だったのもあって、毎日毎日、

「2世はどう?」(多数の友人知人より)
「2人で遊んでないでそろそろ子供作らないと高齢になると大変だよ」
「子供出来ましたか?え!まだ?」(同世代の子育て中女性に言われた)
「普通ならもう出来てないとだよね」(同上)
「まだ出来ないのはおかしいよね」(親世代のベテラン主婦数名より)
「跡継ぎ産むのが嫁の仕事だよ」(職場の取引先社長様より)
「女はお産をして一人前」(高齢ベテラン主婦数名より)
「手伝ってやろうか?」(地元のオジサマ複数からのお言葉)
「親は孫の顔が見たいもんだよ」(地元オジサマ達より)
「早く産んで親を安心させてやりなよ」(同上)
「病院行った方が良いね」(先輩主婦達より)
「うちは結婚して半年で出来たけどね」(同年代男性諸氏より)
「仕事ばかりしてると出来ないぜ」(地元先輩ご亭主連より)
「早く〇ちゃん(ご亭主の愛称)をパパにしてやれよ」(同上)
「犬飼うより子供だよ子供!(シェパード飼ったばかりの頃)」(同上)

・・・などなど、もー様々な「助言」を頂きました。
皆様、色々ご心配をおかけいたしましたね。
皆さんの「自分の価値観から出た善意」によっての「助言」ゆえ、
皆さんには「悪気」ってのが1つも無い事は私もよく解っておりました。

が、
この言葉1つひとつが、当時は鋭い槍となって私の心にグサグサ刺さり、血が流れ出していた事は、だーれも知らない。

結婚して20年以上が過ぎると、こんな風に書き出したところで、私にとっては遠い過去の出来事であって、何の感情も湧いてきません。

あー、こんな事も言われたっけねー、ぐらいの感じです。
もっと色々言われていたと思いますが、忘れた事も多く、それでも思い出すとこのくらいは心の隅っこに「記録」としてだけ残っています。

「善意の皆様」の心配をよそに、私は今日も能天気に生きています。
産まない選択をした事は、間違った事じゃないと思っています。
だって、私はとても幸せだから。

もちろん、子供を産むと言うことは、女性にとって大きな幸せのひとつです。
胎内に命を宿し育み、産み出す事は女性に与えられた神聖な作業であり、ある意味で神に通じる大切なお役目です。

母となった女性は美しい。
ネット上でたまにそういう画像を見かけますが、まさに聖母ですね。
子育ての苦労は多々あると思いますが、それ以上に幸せを沢山受け取られているはず。
素晴らしいなぁと思いますよー。

地球に天使が舞い降りた。
赤ちゃんの無垢な寝顔はそんな風に思えます。
我が子を胸に抱き、乳を与える喜びと幸せは、母親にしか味わえない事でしょうね。

そう思う一方で、
結婚と出産は、女性が生きて行く中で選ぶ選択肢のひとつであり、全てではありません。

幸せのかたちは、人それぞれ。
女性が100人いれば100通りの生き方があって、どれを選ぶかは本人次第。

私の周囲にもシングルライフを謳歌している素敵な女性が沢山いらっしゃいます。
笑顔が素敵で若々しい。ちょっと羨ましいです(笑)

こんな事を書くと必ず、


「そういう考え方をする人が増えるから日本は少子化が止まらないんだ」と
言う方が少なからずいらっしゃいますね。

女性が結婚せず、結婚しても子供を産まないと、子供が増えないと、

日本はダメになってしまう!
・・・と言い切る方にも遭遇して、ちょっとビビったw

それよりも、
女性が結婚しなくても、
子供を沢山産まなくても、
子供が今より増えなくても、
大丈夫な社会を作る方が良さそうな気がしますが、

そういう考えは誰も持たないのかなぁ。
まぁ、困難ではあるでしょうけど。

女性が元気な国は、国そのものも元気だそうです。

古い価値観に翻弄されて涙を落とす女性が少しでも減って欲しい。
そういう思いから、↑の記事は心から共感出来ました。
自分らしい生き方を、女性の誰もが選択出来る世の中でありますように☆

久しぶりに、今日は産まない選択をした自分の事を振り返って見ました。
さあ、明日からまた前を向いて歩こう♪♪