かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

日々の幸せ。

今年もまた11月がやってきて、

私は、1つ年を取りました。

私、こんな年になったのか!
我が事ながら、驚きます(笑)
だって、
精神年齢はさほど年を重ねていないので。

加とさんなんか、再来年には還暦だってのに、未だに

「心は小学5年生!」ですよ。

私だって、

「夢見る乙女」のままですよ。
 ※乙女という単語に、どうぞ突っ込みはご遠慮ください※

半世紀以上生きて来たのに、心がついていかない。
まだまだ未熟で不完全な人間だと思っています。
精神年齢が上がれば人として十分成熟しているかどうかは、

昨今のオトナ社会を見ていると、何だかそれも違うのかなとさえ、
思う今日この頃です。

2017年もあと1ヶ月ちょっとでおしまい。
今年を振り返るにはまだ少し早いけど、
色々あった割りには今年も幸せに生きられたかなと思います。

幸せの度数は人によって様々でしょうが、
飢える事もなく、
刃や銃声に怯える夜もなく、
雨露をしのぐ場所があって、
暖かい衣類と夜具がある生活が送れるならば、

それは幸せな事だと思っています。

先々の事を思いつのれば、悠長な事を言っていたら叱られるのかもしれない。
政治経済、国際問題をもっと学んで、危機感を持たねばいけないのかもしれない。

確かに、そうなのかもしれないけれど、
まずは、身の回りの日々の暮らしを、
手の届く範囲の身近な存在を、
愛おしみ、慈しむところから始めたい。

自分自身を大事にしたい。
最近は特にそう思います。

様々な病気を抱えてなお、アチコチに不具合も出始めるお年頃(笑)

数日前にも、貧血を起こして職場でダウン。

過多月経がもたらす血流不足は、年に1,2度、叛乱を起こす。
今年はそれが初めて起こり、青白い顔で机に突っ伏し、しばし動けず。
翌日、以前から予約してあった鍼灸院に行こうか止めようか、散々逡巡した末、頑張って外出。
都内までの急行電車内は混んでいて、終点池袋までずっと立ったままだったから、怠さMAXで生首・・・じゃない、生あくび連発(^◇^;)
酸欠状態にならぬように、ゆっくりと深い呼吸を繰り返し、時折目を閉じて寝たふりw

そんなヨタヨタ状態で鍼灸院に行ったのですが、行って良かった☆
身体がホカホカ温まって、心の倦怠感も癒やされました☆
私が便りにしている鍼灸院はコチラ↓↓(女性専用。スタッフも全員女性)

vv-b.com

元気が無いと、出来ない事が沢山あります。
元気は出そうと思っても、元気の素を切らしてしまうと出て来ない。

そんな時は、こうして誰かの助けを借りてみます。

ゴルゴ院長にも長い事助けてもらってます。
先日も新たな「ワザ」をご披露して戴きましたぞよ(笑)

www.abc-seitai.com

頭痛が酷かったのですが、
院長が背中をサササッとさすると、
「何か」が背中を立ちのぼるような気配がして、院長曰く、

「今、色々出てる途中♪」←いつも楽しそうw

な、何が出てるんでしょうか?((((;゜Д゜)))))))

やがてそれは後頭部からじんわりと消えていき、頭痛が解消しました。

あれは一体なんだったんだ!!!!(*゜д゜*)
※まー、治ったんだから何でもいいけどwww


こんな風に、
私は助けを借りながら自分自身を癒やしつつ、
出来る範囲で日々穏やかに幸せに暮らしています。

好きな事を楽しんだり、本読んだり映画観たりテレビ観たり、
仕事ももちろん頑張って(時々さぼって)月日を重ねて生きています。

呑気だと言われればそれまでだし、
呑気に生きるのも悪くない。

何かを成し遂げなければと、焦る事もない。
やらねばならないと自分を追い詰める事もない。

苦手な人とは距離を置く。人間関係の無理はしない。

その繰り返しが、未来に繋がると思っています。
未来は現在の積み重ねだから。
今、楽しいならその先も楽しいはず。

今、辛かったら、
同じ様な辛い未来を引き寄せそうな気がします。

だから今。
今の自分を大事にしましょう皆様←強引なまとめに入った(笑)

人生も後半ですから、楽しい事に集中して生きて行きましょう皆様☆

続いていた物語〜奇跡は生まれ、命は繋がる

さて、
前回私はクリストファー・ノーラン作品ネタを投下したのですが、
一ヶ月経って、
今度はリドリー・スコット作品ネタを投下してみました。

なにげに映画鑑賞は好きなのですよ。ええ。

リドリー・スコットと言うと、

真っ先に浮かぶのが「エイリアン」(1979年) です。

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あれは怖いっ!!!!
それまで「怖い映画」と言うと心霊モノしか浮かばなかった私に、

「宇宙の未確認生物は怖いぞ」

という新たな恐怖を持ち込んだ「記念碑的作品」です(笑)

その時に、
リドリー・スコットと言う人は、人の心を揺さぶる映像を創りだす事に長けた人なんだなと若輩ながら強く感じました。
( その後、エイリアンはジェームス・キャメロン監督によるパート2が制作され、リドリー・スコット作品の様なヒタヒタと忍び寄る恐怖・・・ではなく、SFアクションと言う様相を呈したものになった←それはそれで面白かったけど)

 

 

エイリアンを観てから、3年ほど経った頃。
私は御茶ノ水のデザイン学校で造園デザインを学んでおりました。
インテリアデザイン科の生徒と合同の授業で、街を彩るオブジェの制作をグループで行う事になった時、同じグループのオノガキくんから、

「この映画知ってる?これはいいよ! 凄い面白かった!観た方が良いよ!」
と、熱心に勧められたのが、この映画でした。

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リドリー・スコット監督作品『ブレードランナー

舞台は2019年の近未来。
人間の代わりに労役などを担う人造人間「レプリカント」が「進化」して、人間に刃を向ける様になり、その殲滅任務を負った捜査官・デッカードハリソン・フォード)と反逆レプリカントの闘いを描いた作品で、公開当時はさほど人気が出なかったものの、クチコミで人気が広まり、再上映やディレクターズカット版公開など、根強い人気を保つカルトムービーとなりました。

私も、オノガキくんに言われるまで公開すら知らず、熱心に勧められても今ひとつ腰が重くて、そうこうしているうちに上映終了。

うんと後になって、レンタル店にて借りたVHSビデオで視聴したのでした。
もうね、映画館で鑑賞しなかった事を悔やんだ悔やんだ・・・


ハリソン・フォードの魅力全開で、美しいレプリカント、レイチェルを演じたショーン・ヤングや宿敵レプリカント役のルトガー・ハウアーダリル・ハンナの強烈な演技に釘付けっすよ!

その後、ファイナル・カット版も視聴し、音楽を担当したヴァンゲリスの旋律に改めて心奪われました。

超大作、と言うカテゴリには入らないけれど、
斬新な映像は35年経った今でも凄いなぁと感じます。

で、ですね、その続編がですね、なんと今年、封切られた訳ですよ!
舞台は、「あれから30年」。
綾小路きみまろ氏は「あれから40年」と言うネタでオバサマ連中を笑わしてますが←違う

ここでストーリーを書いてしまうと、
「衝撃の展開」にビックリ出来ないので書きません。

まさに、

「そう来たか!!!」と思わせる展開でした。

とりあえず、予告編だけ観て下さいまし↓↓↓


映画『ブレードランナー 2049』予告2

今回、リドリー・スコットは製作総指揮に回っていて、監督は「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ

「メッセージ」も良い映画でした。
ヴィルヌーヴ監督作品と聞いて、ああ、それなら観に行きたいわ♪と思ったのでした。

30年と言う歳月の残酷さと、
人間によって造り出された「一生」を生きるしかないレプリカントの悲哀。
そして、そこに「奇跡」が生まれ、
希望を見出した「彼ら」の新たな闘いは始まり、
「創造主」は新たな歴史を造り出す事を否定する。

それから・・・
一つの希望は打ち砕かれるものの、
産み落とされた「奇跡」は守られていく。

・・・と、ここまでしか書けません。

最後の最後、
老いデッカードハリソン・フォード)がガラス越しに「奇跡」を観る事になるのですが、
ほんの数秒、何とも言えない表情をします。
切なく、辛いけど、希望も残るシーンでした。

ストーリー展開からして、続編は絶対あるはず!回収してないネタがあるもんねw

数年先でしょうが、出来れば早めにw
今度は35年もかけないで作っていただきたいw

映画の中盤で、

主人公の捜査官「K」に話しかける娼婦マリエッティを演じる新進女優のマッケンジー・デイヴィスが誰かに似てる・・・誰だっけなあ・・・誰だろう・・・

と、鑑賞しつつそっちも気になり、帰宅後も延々思い出そうと頑張った結果、

思い出した!!!

80年代に活躍していた女子バンド「バングルス」のドラマー、デビー・ピーターソンだ!!!
「マニック・マンデー」は結構好きな曲ダタヨ♪♪


The Bangles - Manic Monday

 

話が色々飛ぶな・・・(^_^;)

最初に「ブレードランナー」がどんだけ傑作か力説してくれたオノガキくんとは、合同授業終了と共に顔を合わせる機会がなくなり、それっきりになりました。

グループ制作をしていた当時、夏休み中に誰かの自宅に集まって続きを作る事になり、都内の恵比寿駅からほど近いオノガキ家にも、みんなで何度かお邪魔しました。

恵比寿駅に降りたのは、この時が人生で初めてでした。
あれから35年経ち、
私は同じ恵比寿で絵を描き続け、今は色鉛筆画の教室で生徒さんにご指導する事になりました。
縁のある街ですね。

さらにさらに!

同じアトリエで一緒に絵を描いていたKさんがオノガキ家をご存知で、奥様(オノガキくんのお母様)と親しい事を知りました。


「息子さんも知ってるわよ。いつだったか、見かけたわ」
なんと!!!
\(◎o◎)/!世間は狭い! 

 

オノガキくんは案外近くにいた!←いや別に探してた訳でもないし会う事も無いだろうしw

でも、もしばったり再会する事でもあったとしたら、

ブレードランナーの続編観た?すごかったね!」

と、真っ先に聞いてみたいです(笑)

~父と娘の愛情物語~

先月観賞した『ダンケルク』が思いの外良い映画だったので、クリストファー・ノーラン監督の他の作品も観たくなり、TSUTAYAで借りて来たのがこちら。


映画「インターステラー」予告編 クリストファー・ノーラン監督作品 壮大な宇宙と主人公の葛藤描く

公開当時、観に行こうか迷って結局観に行かなかったのを、今になって激しく後悔。
同じノーラン監督の『インセプション』も良かったけど、
その何倍も良い映画だったわー。

*******************
舞台は近未来の地球。

雨が降らず強風吹き荒れる荒れ地で暮らす元宇宙船パイロットのクーパー(マシュー・マコノヒー)は、妻を早くに亡くしてからは義父と2人の子供と共にトウモロコシを栽培してなんとか生計を立てていた。

ある日、娘のマーフは部屋で不思議な物音を耳にする。心霊現象かと疑うマーフに、父のクーパーは気に留めずにいたが、砂嵐が吹き荒れた日に砂埃が創り出した「メッセージ」を解読し、父と娘はある場所へと導かれる。
そこは、何年も前に閉鎖されたNASAの秘密基地で、物理学者らによって新たな銀河の惑星への移住計画「ラザロ計画」が進められていた。
かつてのキャリアを知る博士に宇宙船のパイロットを要請されるも、何年かかるか解らない、帰還出来るかも定かでない未知の宇宙飛行に、愛する家族を想うクーパーは苦悩するも、地球人類を救うために要請を承諾する。

泣きじゃくり、行くなと怒る娘をなだめ、必ず帰ると約束して宇宙船エンデュランスに乗り込む父。地球人が移住可能な惑星を探す旅は始まった。

地球人は救われるのか?
クーパー達探査メンバーは、新たな惑星を見つけられるのか?
そして、生きて再び地球に戻れるのだろうか?

*******************

クリストファー・ノーラン監督はインターネット嫌いを公言していて、特殊撮影も最小限しか使わない事で有名だそうで、先の「ダンケルク」でも実際に戦闘機を飛ばし、船も沈没すれば兵士は冷たい海に投げ出されています。役者も大変だー。


インターステラー」は宇宙が舞台なので、無重力空間に放り出されるシーンは別撮りなのでしょうが(じゃないと逆に怖いって)漆黒の闇は深く、無重力・無酸素の空間がとてもリアルで恐ろしいです。

バリバリの理系ムービーなので、物理学や数学、天文学が得意な人だったら何倍も楽しめるかも。実際の法則や公式に則ったシナリオだそうですよ。

私は理科や数学の授業は「死んだふり」で通してしまったので、小難しい理論が台詞内に羅列されてると、もはや「ナニソレおいしいの」状態なのですが、そんなワタクシでも楽しめました。

元々、SFアニメが大好物で「宇宙戦艦ヤマト」で育ち「機動戦士ガンダム」で青春の日々を過ごしたせいか、理系の要素が濃密でも、なんとか「イメージ」で乗り切れるのかも(笑)

それにしても、
ある惑星での1時間は、地球の7年に相当するとか、それは旅に出た方も家で帰還を待つ方も辛い・・・
自分はまだ若々しくても、幼い子供達はあっと言う間に自分を追い越し老いていく。

切なくて、どこかで似た感情を味わったなぁと思っていたら、ああ、あれだ。
新海誠監督の『ほしのこえ』だ。
愛する人の元に、ありったけの想いを綴ったメールが届くのは、8年後・・・・・・。

宇宙は広い。広すぎる。深すぎる。辛すぎる。

主演のマシュー・マコノヒーはいかにも職人という感じのパイロットを好演。
宇宙飛行士を要請したブランド教授を演じたのは「わわ、年取ったな!」と思わず叫んでしまった、マイケル・ケイン

ブランド教授の娘を演じたのは、アン・ハサウェイ
ショートカットに潤んだ大きな瞳が美しい。

ラストシーンは、ガンダムファンなら「おおお!」と叫びそうになります(笑)

父と娘の愛情物語の終焉は、残酷でもあり優しくもあります。

ああ。映画館で観ればよかったーーーー(´д`)

描いては消し描いては消し

たまには私の描いている絵の事も記事にしてみますね。

私は現在、会社勤めをしながら絵を描く教室で指導もしています。

一つは渋谷区恵比寿某所、もう一つは地元カフェをお借りして。
どちらも、色鉛筆を使った絵の描き方を教えています。

色鉛筆と言うと、
小学校に上がるかその手前頃に出会う「文房具」の一つですね。
実際、お絵かき教室に来られる方の中には、お子さんの使い古しの色鉛筆を持って来られる方も少なからずいらっしゃいます。
24色くらいあれば、最初はそれで十分です。描いて行くうちに、メーカーによって使い心地が大分違う事を知り、紙も単なる画用紙ではなく表面の仕上げが色々異なる水彩紙を使う事に慣れ、いずれは自分用の「画材」としての色鉛筆を入手するようになって行きます。

色鉛筆は100均でも売っています。
都内の有名画材店には、1本が500円くらいする有名メーカーの製品も多数取りそろえてあります。

どれを選べば良いか解らない時は、使い心地などアドバイスはさせて頂きますが、最終的に選ぶのは生徒さん。
買った以上は、短くなるまであれこれ描いて使い込んで頂きたいですね。

私は、教室ではずーっとベラベラ喋っています。
色鉛筆や紙の特性とか、ここではこういう色が向いてるとか、塗り方はこうすると良いとか、生徒さんの所を巡回しながらずーっと立って歩いて喋っていますw

初心者の方が多いのですが、デッサンから始めたら色づけには1年以上かかってしまうかもしれないので、手っ取り早く形を取って彩色し、完成させて、
「あー、私でも案外描けるもんだなー♪」と思って頂く。

途中、私がデッサンや色塗りでお手伝いをしますが、出来るだけ最小限で。

多くの生徒さんが、初めて完成させたご自分の絵に驚き、嬉しくなる様ですね。
私も高校時代に自作の油彩画を初めて額装した時は、なんかもぉ、

気分は画伯。

でした(笑)

でも、そういう良い気分になるって事は、次も描いてみようと言うモチベーションになります。
楽しく描くって、大事ですね。

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私が普段、愛用しているファーバー・カステル「ポリクロモス」です。
自作の絵がはかどらない時や気分転換したい時、私はカッターナイフで色鉛筆の芯を削ります。

鉛筆削り器もいくつか持っていますが、基本はナイフ削り。
芯を長く出して尖らせます。
色鉛筆を正面から見ると、六角形になっています。
丸軸の色鉛筆を六角軸に削り出す。
これを30年以上、続けています。
きっかけは、お茶の水のデザイン学校時代、デッサン担当のM先生に言われた言葉が元になっています。

「鉛筆を削るのはカッターナイフで削りなさい。鉛筆削りなんかで削っちゃダメだ。芯を長く出して、描く事に集中出来るように削り出して、良い線で絵を描きなさい」

私は幼い頃に祖父母から、鋭い小刀で鉛筆を削るのを教わった事があり、カッターナイフで削る事にはすぐに慣れました(3つ4つの幼女に鋭い小刀持たせて鉛筆の削り方教えるとか、サバイバル生存術かw)

確かに、ハンドルを回して削る鉛筆削り器や、鉛筆を差し込んでくるくる回すもので削り出した芯よりもずっと描きやすい。
キレイに削り出すには時間がとてもかかります。
一枚の色鉛筆画を描くのに、制作時間の4割が鉛筆を削る時間になってしまいます。
それでも、M先生が仰った通り、自分の好みの長さに芯を削り出した方が良い線が描ける様に思います。

写真をご覧の通り、結構鋭いので指に芯が刺さって流血した事も(^◇^;)

生徒さんが色鉛筆をどう削るかについては、私は生徒さんが自由に選べば良いと思っています。なにせ刃物を使ってゾリゾリと削るので、強くオススメするのもアレかなー・・・などと考えてしまいますねえ。

ご指導していると、私の方が教えられる事は沢山あります。
昆虫は美しいと思いつつ、自分ではあまり描いた事が無かったのですが、
甲虫や羽根の美しい昆虫を描かれる生徒さんの作品にふれ、改めて虫たちの美しい形に気づかされたりします。
家にある昆虫図鑑を手に取って、イモムシってどうしてこんなに緑鮮やかでビビッドな模様やラインが入っているのだろう?と、この年になって不思議に思ったり。

小さな子供を描く事も、子供を持たなかった私はさほど枚数を描いていないのですが、
お孫さんや姪御さんを描かれる生徒さんを見て、子供の頭蓋骨と大人の頭蓋骨は随分と違う形なんだなーと改めて思い知ったり(笑)←遅いよw

自分自身にも、学びの場なんだなと思います。

描いては消し、描いては消し。
迷っては消し、悩んでは消し。
その連続です。

その先にあるゴールで、
思い通りの作品に仕上がったと喜んで頂けるようにご指導するのが、
私に課せられた使命でしょうか。

マラソンの伴走者にしては、私自身はまだまだ発展途上ですが、
そこはもう口八丁手八丁で←おいおい(@@;)

楽しんで頂ければオッケーかなー♪←適当な・・・

そんな私の絵画教室、気になる方はどうぞご連絡くださいませ☆☆

もうじき秋が。

立秋を過ぎると、
外の空気は真夏そのものだけど、
日差しは心持ち傾いてきたような気がします。

夜7時まで明るかったけど、
最近は7時前に暗くなる。

確実に、秋は近づいているようです。

が!


先日の台風5号が去り際に熱波というお土産を置いてったようで、

暑い!!!!!!

聞いた話によれば、脳は暑さに弱いそうな。
冬の寒さには耐性があるようだけど、酷暑には弱いとか。
常々、人は真夏と真冬、どちらがよりダメージを受けるんだろうと考えていましたが、
どうも暑い方がダメっぽい。ふむ。。。

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台風が行っちゃった後の空って、空気が澄んでいてクリアで青と白が際立つ・・・

んで、そんな熱風こもるミヤコのギャラリーに、先日行って参りました。

今から20年近く前、
ル・クプルと言うメーリングリストがあって、メンバーだった私は今も数人の仲間と交流が続いています。

メーリングリストって今もあるのでしょうか。
1998年頃はTwittermixiFacebookも未だ無かったから、BBSと言う掲示板やフォーラム、メーリングリスト等でのネット交流が盛んでした。
私も当時は携帯電話も持ってなくて、買ったばかりのPowerMac5500を【ピ~~ヒョロロ~~←とんびではない】な、ダイアルアップ接続で繋ぎ、カタツムリみたいなゆっくり速度であれこれ書き込んだりメールの送受信をしていたものです。

ハンドルネームを使った交流ですから、今より匿名性も高かったですね。
実際に会おうとなったら、それはオンラインではない、オフライン・ミーティング(通称・オフ会)。
ドキドキしながら集合場所に向かったもんですよ(笑)楽しかったなぁ。

で、今ではリアル友人になったメーリングリスト仲間が都内ギャラリーで絵を展示しているので、鑑賞して参りましたよ。

普段、他人の作品をあまり観ない私には、とても刺激になりました。
出品メンバーの人となりが伝わってくるような作品ばかりで、とても面白い。
色彩感覚、構図、絵の中に顕れるモチーフの使いよう・・・そこには個々の作家が積み重ねてきたキャリアと心の中のドラマがにじみ出ていて、

絵は本当に「人」が出るなぁ・・・と、つくづく思いました。

と言いつつ、私の描く絵は描写が細かいので、私自身も几帳面で繊細な人物と言うイメージをもたれがちですが、実際の私はおおざっぱで適当で、細かい物事や人が大嫌いな性分だったりします(笑)

メーリングリストのお友達が描いた作品は、絵の中に光りが灯っているようで、
穏やかで優しくて華やか。美しい作品でした。
美大出身だけあって、色彩感覚がずば抜けている方。
彩度・明度を考えた配色が際立っておりましたよ。

また来年も鑑賞したいわー!(≧∀≦)

名残惜しいけれど、友と別れて、午後は鍼灸院。

電車を乗り換えて二子玉川へ。
どこへ行っても・・・


暑い!!!!!!

ビルが多い分、日陰も多いビジネス街と違って、住宅街が広がるニコタマは日陰が少ない様に思います。
アスファルトの照り返しと熱風によろけつつ、鍼灸院を目指す。

目的地までの道中、昔ながらの趣深い民家が建ち並んでいたのですが、先日通ったらもう家屋はとうになくて、コインパーキングと更地になっていました。

更地には、家がある時には決して生えていなかったメヒシバやエノコログサ、イノコヅチなどの雑草が生い茂っていました。

雑草・・・たくましいなあ。

鍼灸院終了後は、駅そばにあるライズドッグウッドプラザ7階のインド料理レストラン「MOTI」へ。

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暑い日はカレーに限りますね皆様!え?違う?

ほうれん草とチキンのカレー、ぱっと見は少なめに見えましたが、これが濃厚で減らないw
ワタシ的には2人前相当のボリュームを感じました(^◇^;)
ちゃんと完食いたしましたよ。大変美味しゅうございました!また食べに来ようと思います(実は2度目)。

窓際の席に腰を下ろし、ガラス越しの下界を見下ろせば、車の列と高島屋

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普段、林道を走ってばかりいると、こういう都会の道路は正直、どこをどう走っていいのか解らなくてオロオロしてしまいそうだ・・・(;´Д`)

1階にあるスパイラルマーケットで見かけた急須がとても気に入って、買おうと思いつつも、ニコタマから地元までの長い道のり、佇まいが上品なワレモノを持ち帰るには、今日はちょっとエネルギー不足だと思い、断念(笑) 
いつか元気がある時に買うぞ!

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SNSで様々な人達と交流していると、
目の前にその相手はいないのに、
リアル交流よりも神経を遣って疲れてしまう事はありますね。

気軽に発せられた言葉を、違う意味で捉えてしまう事も。
どう感じるかは、相手のせいではなく自分の感じ方次第。

私も含めて、多くの人がついネガティブ的意味に捉えてしまいがちなんでしょうね。

子供の頃の笑い話に、こんなのがありました。

男「おまえの足は大根みたいだな(つまり太い)」
女「あら嬉しいわ♪そんなに白いかしら♪」
男「じゃあ、おまえの足はゴボウだな(泥だらけ、つまり黒い)」
女「まぁ嬉しい♪そんなに細いかしら♪」

要はとらえ方次第。
ポジティブに捉える癖がつけば、世の中は今よりずっと明るい。

そして、相手のご機嫌を取らない。
自分のご機嫌が優先。

傷つけても構わない、と言う意味じゃなく、他人の為に自分を蔑ろにしてはダメと言う意味。

それに、
自分がご機嫌ならば、他人に優しくなれます。
他人を傷つけたり、毒を吐く人ってのは、大抵が傷ついた心の持ち主。
まずは、自分の心の持ちようを変えていけば、関わる世界も変わって来ます。

他人は変えられないけれど、自分は変えられますから。


とまぁ、そうは言っても、時には凹むし嫌になる事・疲れる事もありますね。

そんな時は距離を置く。

弓矢が飛んでこない所まで避難します←戦国かw
フォロー解除や友達解除は、最終手段ね。

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「残暑」と言う呼び方がまったくもってしっくり来ない今日この頃ですが、
秋は案外あっという間に隣にやってきて腰を下ろすかもしれませんね。

「お・ま・た・せ♪」とか言いながら←言わないだろw

久々の上野

先月の話になってしまいますが、
上野に行って来ました。

絵画教室のお仲間であるHさん(御年88歳)が公募展に出品されていて招待券も頂いたので、久々に上野公園をテクテク歩こう、と思いまして。

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梅雨どきの重たく湿っぽい曇り空の下、何かイベント施設の建設中だった上野公園。

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目指した展覧会は、大正時代に女性達で創設された、女性の為の公募団体が主催。
飾られた絵のひとつひとつが女性らしい華やかさと繊細さ、美しさに満ちていて、

ああ。私ももっと頑張ろう。

と言う気持ちを温かく育ててくれます。展覧会によっては「描かないと!」と焦る気持ちばかりが湧いてくる会場もありますが、ここは優しく背中を押されるような感覚で、会場にいるだけで和んできます。

あちこち歩いているうちに、
Hさんの絵を発見!
画像は掲載しませんが、暖かさと繊細さ、光が満ちた美しいパステル画でした。
しばらく眺めていたら、聞き覚えのある声が近づいて来ました。

ん・・・?あの声、姿は・・・・・・・

なんと!
ご本人のHさんがご親族の方々と会場に来られたのです。
私はワクワクしながらHさんに近づき、声をかけたら、
「まああ!!」と驚かれて優しいハグ。

Hさんにお目にかかると、いつも感じるのは、

自分はまだまだ。描いた!と思うところまで、描いてないなあ。

と言う思い。

30歳以上も年が離れていると、積み重ねた日々の重さに我が身の不勉強と未熟さを思い知ります。

26年前、初めて恵比寿のアトリエを訪れた時、たった1人でイーゼルを立てて絵を描く準備をされていたご婦人と遭遇しました。
それが、Hさんでした。

「あなたは恵比寿のアトリエで、私の次に古い生徒さんよ」と笑うHさん。
もう四半世紀以上も前の事だなんて。そんなに長く恵比寿のアトリエに関わる事になるとは、しかも、教える側に立つ事になるとは、全く思いもよりませんでした。

私も、Hさんが出品される公募団体に一度だけ応募して入選した事があります。

公募団体が何をするところかも全く知らず、
審査とか展覧会とか「ナニソレオイシイの」状態で応募したら・・・・・・・・・

・・・・・・・・・入選しちゃった( ̄▽ ̄;)

その後は他団体の公募展に出品し、賞をいくつか頂いてそちらの団体の会員になりましたが、フリーの立場で居る方を選び、退会。

公募展に出品する事はなくなったけど、自分の腕試しも兼ねて、またどこかの公募展に一般公募から初めて見ようかなあ・・・(*^ω^*)

会場を出ると、なにやら工事中の塀が楽しい(笑)

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最初、子供の落書きだと思ってたら工事中の安全看板だったw

パンダは子パンダ誕生で話題になっていましたが、
平日の昼間だと入園者はそれほど多くなさそうな雰囲気。
いつか時間に余裕がある時に来よう。。

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上野公園の真ん中にある、道案内も兼ねた時計。
外国人観光客が見上げて写真を撮っています。
じゃあ、日本人も撮っておこうかな(笑)

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ラジオ体操ひろばの碑。
上野公園は何度も歩いたけれど、こんなのがあるなんて知らなかったわさ。
ラジオ体操と言うと思い出すのは、夏休み。
6時半からNHKラジオ放送で始まるラジオ体操の生放送番組を聴きながら、
半分眠った状態で手足を動かしていたっけ(笑)

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お腹も空いてきたので、どこかでお昼を・・・
池袋まで帰ってから、と思いましたが、せっかく上野に来たんだから、上野にあるお店が良いよね。
でも、どこが良いかなあ・・・
グルメじゃないし、お店情報にも疎い私。あちこち歩いて探しても見つけられそうにないので、上野駅の改札をくぐった先にあるecute上野へ。
たいめいけん」の名に惹かれて、初オムライス。美味しかったです☆☆

久々の上野は、相変わらずの上野でした(笑)
様々な国の人が集う街。
東北方面の玄関口になっているせいか、駅にいると北国の風を感じます。

どこか懐かしくて、暖かくて、でもそれはどこにでもある感覚じゃなくて、
上野に行かないと感じられない、古い記憶が甦ってくるような感じ。

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上野駅公園口改札の柱に貼られた、パンダ駅長のポスター。
可愛い(笑)
人寄せパンダとは良く言ったものだわ(笑)




生きていると、
様々な出来事に出くわすし、
ニュースはネガティブな出来事に溢れ、
辛い目に遭っている人達の境遇を思って心を痛め、
ふがいない政治家のふがいない失言妄言暴言に怒り呆れ、
今も地球のどこかで火薬が爆発し、
沢山のいたいけな命が失われ、
生き物の住処は徐々に狭まって、
お金の為に取引きされる命と魂。
消えて行く愛と新たに生まれる愛。
永遠の別れもあれば、新しい出会いもあるし、
繋いだ手は離れたまま、再び結び合う事を求めるも、
永遠に喪われたまま終わる日々もあって。

そんな、混沌とした中で我々は生きている訳ですが、

今この一瞬は今だけ、であって、もう取り戻せないんだなと思ったら、
もっとやるべき事はいくらでもあるんだろうな。
それは何なのか、よく解らないけれど、ただ目の前にある事をこなして行く中で、
きっと見つけられるんじゃないかな・・・・・・

などとツラツラ考えながら、
展示された絵を眺めた、少し肌寒い日の上野の1日でした。

おわり。

手書きの楽しみ

日記を書かなくなって大分経ちます。
手帳にも書かなくなって来ました。
昔はキチンキチンと日々の事を書き綴っていたものです(遠い目)
今では毎年11月頃に翌年の新しい手帳が出回る頃になると、一応手に取って

(よし、来年はきっちり文字を書き込もう。手書き文字でページを真っ黒にしてみよう!)

・・・と、決意だけはするのです。決意だけはね。

ここ10年くらいは、2月の第一週、最短だと1月の第一週で書き込みは途絶え、後は真っ白いページのまま1年が終わる・・・

そんな無駄の繰り返しです。

一番書き込んでいたのは、2006年から2007年。
毎日毎日、モレスキンのノートにびっしり書き込んでいました。
日によっては3頁にもわたって綴っていました。

なにゆえその時期だけ書きまくりだったかと言うと、
その時の私は、難病の潰瘍性大腸炎(UC)が再燃・悪化して、日々を這いつくばるようにして生きていた時期でした。
きつい食事制限と絶え間なく襲ってくる腹痛・下痢・下血にのたうち回り、それでも仕事には出かけて行き、やっとの思いで業務をこなし、ハンドルにしがみつくようにして自宅と職場を往復し、今思えば、ホントあたしよく頑張ったよなぁとしみじみ思います。

そんな必死な状況で、何を食べたか、どんな痛みがあったか、トイレに何回行ったか、出血はあったか、などなど、事細かに日々の状況を書き込んでいたのです。
通常の書き込みは黒で、辛い時は赤、順調な時は青、いつもと違う出来事は緑、と言う具合に4色のゲルインクボールペン(普通の油性ボールペンだと、当時体力が落ちていて筆圧が普段から弱めの私には記入しづらかったのです)で、モレスキンの方眼ページに細かく細かく書き綴って行きました。

そんなメモ魔な私も、
体調が回復するにつれて書き込みは次第に減っていき、UCが緩解(完治ではなく症状が治まった状態)すると書き込みはパタッと止まりました。

人と言うのは、なにがしか心身に抱えるものが無いと、

書くネタが無い→書かない

※有り難い事に、私の難病はその後、漢方薬が劇的に効果を現して、今ではすっかり症状も消えて緩解状態を維持しています。もはや完治と言っても良い位にまで改善されたので、昨年夏には特定疾患(国が指定する難病)の医療給付に関する更新を止めました※

私が手帳や日記を書かなくなったもう一つの原因として、ブログやSNSがあります。

パソコンやスマートフォンから日々発信しているうちに、手帳を持ち歩かずともスマホがあれば用は足りるし、日記もブログに書いてしまえば、手書きせずともいいかな、と。

そうやって何年も手帳を買っては無駄にして来た私ですが、
先日、とある文房具売り場で、あるノートに釘付けになりました。

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満寿屋オリジナルノート「MONOKAKI」です。
表紙は越前和紙の羽二重紙、
デザインは切り絵作家の高木亮さんの作。
大きさはA5とB5があって、これは小さい方。
ページは無罫と9mm横罫があって、これは横罫。
大学ノートの普通横罫Aが7mmだから9mmは結構広く感じる。
ページ数は160。ノートの厚さも9mm位。

惹きつけられたのはデザインもさることながら、この厚み!
学生が普段使う大学ノートの倍はあるんじゃないかな。

これを見たら、なんかね、
手書き魂が再燃!!!
書かねば!!!

お値段、千円超え・・・上のサイズだと単行本レベルのお値段だからちょっと躊躇したけど、やっぱり一目見たワクワク感に従って、レジへ・・・

帰宅後、早速広げてみました。
万年筆のインクも入れ替え、淡いクリーム色の紙面を見ていたら、手が動き出しました。

ツラツラと日々の事を紡ぎ始める右手。
心で思っても、口には出せないあれこれ。
人に読ませるものでもないので、かしこまった文字ではなく、丸いくせ字が並んだけど。

一文字一文字、黒インクが並んで行くのを見つめながら、あふれ出す言葉が紙の上に現れる。

はああ~~

やっぱ手で書くって良いわーーー・*:.。☆..。.(´∀`人)

思えば、
幼い頃に買って貰った日記帳に、毎日毎日、イラストも交えてあらゆる事を書いていたっけ。
好きなアニメキャラの事やらテストの出来やら失敗して辛かった事やら嬉しかった事やら・・・
書く事で、恥ずかしい気持ちや悲しい気持ちが薄らいで行く事に気づき、
私は誰かに話すよりも、日記などに書く事で自分自身を励まし、癒やすようになって行ったんだっけ。

片思いだった先輩への想いも綴ったっけな(笑)そりゃもぉ膨大な量で(笑)
 ※あとで誰かに見られたら一大事なので焼却処分いたしましたよw

忘れかけていた手書きの楽しみを、このノートのおかげで思い出しました。

ブログやSNSでは言いにくい事や、自分自身が何者なのかを確認する意味での日々の思い、そして、

もう手渡す事のない、遠ざかってしまった友人知人への最後の手紙。

そういう文章を、のんびり綴って行こうと思っております。

使ってみたいなと思った方は、こちらを参照↓↓↓

www.asakusa-masuya.co.jp