かじかのつぶやき

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くすぐったいような、突っ込みたいようなww

「風立ちぬ」より10日前に観た映画があります。

Pacific Rim

Pacific Rim

監督は「キング・オブ・オタク」とか言われる(笑)メキシコ出身のギレルモ・デル・トロ
なんでも、小さい頃にTVで観ていたのは日本の特撮モノや映画、アニメばかりだったそうで。
(メキシコ、ある意味スゴイなあw)
幼いギレルモはテレビに映るウルトラマンや怪獣に心躍らせて育ち、そしてついに「作る側」に立った!←イマココ

すごいですね(笑)
映画を観ていると、彼がどれだけウルトラシリーズゴジラはおろか、日本人の私も知らないような、巨匠と言われる名映画監督の作品をリスペクトしてるかが伝わってきて、何だかくすぐったくなりました(笑)

お話そのものは特に難しいものじゃなく、まー、こう言っちゃあ申しわけないが、ヒーローが出て来て怪獣をやっつけちゃう話。以上w

あんまり期待してはいけません(笑)
ごくごく軽い気持ちで観た方がいいです。
この監督はどんだけ日本の作品を愛してるんだろう!と、前のめりになってしまうとコケます(笑)

とは言え、けなすつもりなど毛頭なく、とても面白くて楽しく鑑賞出来ました!
そして、よくぞここまで頑張って作ってくれた!ありがとうギレルモ・デル・トロ!と、お礼を言いたい気持ちになりました。

特撮マニアな方々からしたら、色々突っ込みどころもあるのかもしれませんが、私は一般大衆がごく普通に楽しく観られればいいんじゃないかなと思います。
映画は別にマニアの為にだけ作られてる訳じゃないのだから。

(以下、ストーリーについて書いています。多少のネタバレも含まれます)
作品の主要キャストには、日本から菊地凛子さんと芦田愛菜ちゃんが出演しています。
愛菜ちゃんの大熱演は見ものでした。特撮やCGの映画は、例えば「目の前に怪獣が迫っている」とか「高層ビルが破壊されて崩れ落ちてくる」という、実際には目の前になんにも無いのに、あたかもそれが間近に迫ってくるように演じなければなりません。
それを彼女は見事に演じ切り、ネットでも話題になっていました。

両親を殺されてしまい、涙と汗で汚れた顔で逃げ惑い、建物が破壊される轟音に耳を塞いで悲痛な声で叫ぶ幼いマコ。
物陰に隠れて「怪獣=KAIJU」(しかも名前はオニババw)から逃れようとするものの、次第に近づいてくる敵にぶるぶると震えおののく少女・マコ。
(KAIJUの名前がオニババなのには最初ドン引きでしたが(笑)ギレルモ・デル・トロ監督は1964年に公開された新藤兼人監督作品「鬼婆」を観ているので、そのオマージュだと思われます。←プログラムに書かれてあります)

さすが子役人気で常にトップを走るだけありますね。あんな風に迫真の演技が出来る小学生はそんなにいないと思います。

そして、オトナの女性に成長したマコを演じるのは菊地凛子さん。
マコがオニババに襲われたのは2016年の設定で、ストーリーの「現在」は2025年。
て事は、たった9年しか経ってない訳だから・・・マコは10代後半かハタチそこそこという年齢。

年齢を計算してみて「そりゃないだろーw」と思いましたが、考え直してみれば「機動戦士ガンダム」のアムロは15歳でモビルスーツを操縦しちゃったし、ホワイト・ベースの艦長となったブライト・ノアなんて、あの老け顔で(笑)19歳だったし(笑)主要キャラの大半が10代後半~20代でした。

この年齢設定も、監督は「日本仕様」にしたのかもしれませんね。

今年度の作品なのに、とても懐かしさを感じるのは、幼い頃に観たウルトラシリーズゴジラ、好きだったアニメと色んなシーンで重なるからでしょう。
何年か前にハリウッドで制作された「GODZILLAゴジラ)」はいかにもCGだぞ!!!って言う感じで、着ぐるみ怪獣・ゴジラを見慣れた世代にはどうしても違和感が残りました。
パシフィック・リム」に登場する「KAIJU(怪獣)」は、ギレルモ監督の意向であえて「中の人」が居そうな感じに仕上げたそうです。
本当に着ぐるみっぽかったです(笑)

そう言えば「GODZILLA」は来年新作が公開されるそうですが、やっぱりそっちは思いっきりCGなのかなあ。

芦田愛菜ちゃんの迫真の演技で、他の役者さんが霞むほどですが(笑)、菊地凛子さんも大熱演でした。(拍手)

もしパート2が出来るのならば、また観に行きたいと思います。
でも菊池さん、OKするかなあ(笑)相当苦労されたようなので・・・でも是非引き受けて欲しいところです。

KAIJUに対抗すべく世界各国が総力をあげて開発製造したロボット「イェーガー」は、電力の他原子力で稼働するため、初期のイェーガーはパイロットが被爆してしまう事もあったと言う設定。

この設定、大丈夫なんだろうか・・・とちょっと心配になりました。
とりわけ日本で受け容れられるのだろうか?複雑な心地もしました。
でも、最終的には、どこかで割り切る事も必要なのかもしれないと思い直しました。
ついフクイチに繋げて考えそうになりますが、これは架空の物語であり娯楽作品なのだから。。

映画『パシフィック・リム』本予告 杉田智和吹替え版 - YouTube

まあ、あんまり難しい事は考えず、気軽にご鑑賞下さいませ☆