そばにいるよね
父が旅立ち、葬儀も終わり、
いつもの静かな日々が戻って来・・・・
てません!!!!
【遺族あるある・その1】
~故人の遺品整理が想像以上に大変。
父は整理整頓が絶望的に不得意でした。
とにかく、ガラクタと重要書類が混在している、タンスや机の引き出しを整理するのは、なかなか気が遠くなる作業ですよ、ええ!
家族が亡くなると、不動産の名義変更、預金口座の停止、公共料金の引き落とし口座変更、年金関係、健康保険の手続きなどなど、相続に係る様々な手続きが必要になります。
先日、父の企業年金の証書が必要になり、家捜しを決行。
母「あるとしたら、金庫だと思うんだけど」
私「じゃあ、金庫を開けてみないと。鍵は?」
母「それがどこにあるんだか・・・」
まずは、金庫の鍵探しかいっ!!!(;´Д`)
母は、おそらくココじゃないかと思った、タンスの引き出しを抜き、
遺影が飾られた祭壇の前にドン!と置き、
母「お父さん!この中に金庫の鍵、あるの!?」と言うと、
引き出しに手を突っ込みました。
すると・・・
雑多な書類や手紙などが詰め込まれた引出しの中で、
母の手に触れた小さな硬いモノがありました。
手を引き出しから上げると・・・
それは、鍵と、ダイヤルキーの説明書きが入ったビニール袋でした!
私「なんと!!!(゜ロ゜屮)屮」
半日かかりそうな気がした金庫の鍵が、5分とかからずに見つかりました!!!
私達はその鍵を使い、滅多に開けた事がない金庫を、カチャリ、と開けました。
一同「・・・・え?(゜o゜;)」
中に入っていたのは、
祖父母の印鑑と、
古びてボロボロの古銭でした。
なんじゃこりゃあああ!!(byGパン刑事)
結局、
年金証書はお菓子屋さんの手提げ袋の中に、無造作に突っ込まれたファイルの中から見つかりました。
あ、古銭と一緒に、
1964年の東京五輪記念コインがいくつか出て来ました。
今年の東京五輪も・・・今となっては、やらん方が良い気がしますが。
そうやって、
父の部屋をガタガタと家捜ししている間ずっと、
遺影の父はニヤニヤしていました。
私がこの写真を撮った当時の父は、確かに仏頂面だったのに、
遺影になったら「へっへへー」と笑っている様に見えるのです。
大汗かいて大事なモノとそうでなさそうなモノを仕分けする私達を面白がっているかのようで、母は、
「笑い事じゃないんだから!」と、ニヤニヤする父に怒ってました(笑)
ゴミ袋5個分のガラクタ類を集め、
今後必要になりそうな書類は引き出しに収め、
家捜し第一弾は終了。
次回は、四十九日忌後、体力気力が満ちて、天気の良い休日。
(大分先になりそうだ)
仏教では、
人の魂は四十九日間、その家の軒先にとどまるとか言われます。
そう言えば、まだ居なくなったって感覚が薄い。
何か、家のどこかに居そうな気がしてる。
となれば、
父はまだ、
そばにいるよね。
空耳かも知れないけれど、
時々、父の咳払いが聞こえた様に思う事があります。
そんな時は(あ、いるな・・・)と思います。
そろそろ旅立って4週間ですが、
父は一向に夢に出て来ません。
母も加とさんも同じことを言います。
全然、夢に出て来ないのです。
結婚して別の場所で暮らしている妹の夢にはしょっちゅう出て来るようで、
茶の間に座る父が妹に「お茶煎れてくれ」と頼むんだそうです。
妹は「あれ?お父さん生きてるの?・・・ま、いっか・・・」と不思議な気持ちでお茶を煎れるそうです。
そんなリアルな夢、まだ見てないぞ私ら!!
母が言うには
「○○(妹)の将来をとても心配してたからじゃない?」とな。
じゃあ、私達の事は安心してるのかな。
まー、それならそれで良いけどな。
父は私財を仕事や趣味に投げうってしまったので、
預貯金などは笑っちゃうほど少ない額を残しました。
私が相続したものなんて、
あえて言うなら、
口が悪いDNAぐらいですぜ。
それも人生。
やり残した事も多かろうと思いますが、
まずは燃焼し尽くしたんじゃないかな。
だからニヤニヤしてるんじゃないかと。
まぁ、四十九日が過ぎたら、
おとなしく極楽浄土に渡ってホトケサマに昇格していただきたい。
♪酒はうまいしネーチャンはキレイ♪…らしいので、楽しくあの世ライフを満喫してくれ。
何十年かしたら、
様子を見に行くから。