上野てくてく。。
恵比寿のアトリエでパステル画に出会ったのは、
なんと27年前でした。
ついこの間の事の様に思えて、月日の過ぎ去る速さに驚かされます。
パステルと言う画材は持っていたけれど、どういう風に使いこなすのか、まではよく知らないままで、色鉛筆画の補助的存在として傍らに置いていました。
そのアトリエでは、
まるで油彩画の様にパステルを重ねて塗り込んで行き、暖かみのある美しい絵画に仕上げる事を教えてもらいました。
2年後の平成5年に、初めて出品した朱葉会展に入選し、東京都美術館に展示された時の嬉しさと不安と緊張感は、今も忘れられません。
現在は公募展出品作の制作よりも、身近で眺められる色鉛筆の小品を描いていますが、いつかまた機会があれば、大きなパステル画を描いて、どこかの公募展に出してみようかな、とは思っております。さて、上手く行きますでしょうか・・・
そして、今年も巡ってきた朱葉会展の季節です。
25年前のあの日、自分の作品が美術館に初めて展示されたのを確認(笑)に行った時は、父母も一緒に行きました。
展示会場で見る我が作品の小さい事、未熟な事に呆然とし、まだまだ力不足なのを痛感、自分の能力はどこまで発揮出来るのか解らずに焦って悩んだ日々が続きました。
今思えば、もっと自由で大らかでいれば良かったのにね。私w
25年後の私は、完全な見学者。出品者というカテゴリからは大分前に離脱しました。
御年89歳のHさんは、私が恵比寿に通い始める前から出品し続けていらっしゃる方。
自分にはマネの出来ない偉業だと思います。
Hさんによれば、アトリエで1番長いつきあいの生徒は、私だそうで。
他にも居そうな気がしますけど、と申しあげたら、
「ううん。あなたが一番、おつきあいが長くなったのよ。こんなに長くなるなんてねえ(笑)」
ホントですねw 来年90歳ですが、どうかずっとお元気で絵を描かれますように!
それにしても・・・
まだ6月だってのに、この暑さとまぶしさは・・・
昔、ここに噴水があったと思うんですが、すっかり埋めてしまったようで。
上野動物園は、入園口が向かって右側、都美術館の方に移動していました。
子パンダを見に来る観客は、平日昼間だとさすがに少なそう。
風にゆれる木々と日差しが、熱を帯びた空気を動かす。
もう少し経てば、セミの大合唱が始まるんだろうな。
国立科学博物館で、7月から始まる催し。
昆虫は本当に不思議。あの形、姿で息をしている。キレイだと思う。
種類によってはキレイ・・・と言い難い種類もあるけど(^◇^;)
タイムマシンで過去に遡る事が出来たら、
行ってみたい時代は縄文時代と平安時代。
独自の文化が花開いた時期でもあるので、
何がどうしてどうなったのか、ちょっと見学したいとこですw
Hさんの作品は、お年を感じさせない美しいパステル画でした。
自分がこの年齢になっても同じように描けるだろうか。
甚だしく疑問だけれど、時間があればまた描いてみたいパステル画。
絵を描くって、
かなりのエネルギーを使います。脳みそフル稼働です。
もうちょっと鍛えて使いこなさないとだな。
誰かの絵を見て刺激とやる気をもらうって事は、私の中ではさほど起こらない事なのですが、若輩者の悪あがきを見透かされたような気がして、もっと正直で欲深で良いんだろうなと、思う今です。
いろいろ、頑張る。