雨の中の龍
8月も終わりですね。
暑い暑いとうわごとの様に言っていたのも、
過ぎてしまえばそれほど長い期間ではなかった様に思います。
私は暑がりですが、
寒がりでもあり、
夏と冬、どちらかと言えば夏の方が何倍も好きです。
手足が冷えると、心も思考も冷えてしまって、
なんと言うか、大らかに物事が考えられない事もあって、
そんな寒中の凍える夜に思う事と言ったらいつも、
(早くセミが鳴かないかなー・・・)
・・・なのであります(^_^;)←2月にそれは早すぎるかとw
セミの声は確かに賑やかである意味うるさいけれど、
私には、短い命の灯を懸命に輝かせようとしている姿に、
元気や勇気をもらっています。
そんな暑い暑い日々、
とある方から「龍」の事を教えてもらいました。
どういう訳か、
ここのところ、龍に関する情報をあちこちでもらっていました。
龍の絵の展覧会、龍に似た雲、龍が見えるという人・・・
龍、と言いますと、ワタシ的には、
まんが日本昔ばなしOP
↑のアニメに出てくる、
頭には角、手足には鋭い爪があって、
鱗で覆われた身体をくねらせて宙を飛ぶ姿ですね。
海外での「龍」は「ドラゴン」と呼ばれるようで、翼があって恐竜っぽい。
↑この映画すごく好きだったんですけどね。
3部作の第一作目しかお目にかかっていないんですが、続編は一体・・・
お正月にお詣りする秩父の三峯神社でも、敷石に浮き出た龍の御姿が話題になりました。
という訳で、龍の話が偶然にもいくつか続いたある日、
二子玉川駅前の通りで、龍?のような雲に遭遇。
そして、地元飯能の某スーパー上空で、
龍の頭の様な雲を見ました。
雲の形なんて、そんな風に見れば何にでも見えるのかもしれません。
龍など迷信だと言う人なら、こういう写真を笑い飛ばすかも。
でも、
見えちゃった以上、そこはやはり気になります。ええ。
龍の話を伺った時に教えてもらった、龍神を祀る神社にお詣りしてみよう。
インターネットで色々調べてみると、
毎月1日と15日だけ頒布される御守りもあるそうで、
(どこかの白い御守りに似た様な・・・・)
8月15日は、私も加とさんも夏休み中なので、お詣りに行く事に。
が!!
気象情報を見ると、台風接近により関東地方も、
15日は大雨!!!!
工エエエエェェェェェヽ(゚Д゚;)ノ゙ェェェェエエエエ工
超デカい台風10号が接近してくる為、遠く離れた関東でも強い雨に注意とな!
どうするか。
確か、龍神て、水に棲むんじゃなかったっけか。
だとしたら、この雨はむしろ良いのかも。
などと適当な理由をつけて、我が家を出発!(当時は小雨だったし)
目指せ檜原村!
「村」って言うけど、
私が暮らす「市」の山間部よりずっと道路は整備されてるし、山も手入れがされているのか、見た目もきれい。
やっぱ「都」だから資金もあるのかな。
などと考えながら、奥へ。奥へ。。。
神社の手前にある社務所に着くほんの数分前まで小降りだったのに、
社務所に行く為に車を降りたらまぁ・・・ザーザーとすごい雨でした。
そして、頂いて来ましたよ。
1日と15日限定「叶守」です。
ありがたい。
社務所を出て、更に奥へと向かうと、
とうちゃこ~~~(かなりの大雨)
パワースポットとして、最近は参拝客も増えているらしい、九頭龍神社。
限定の御守りが頂ける日でしたが、台風のおかげ?か、私と加とさんしか人はおらんよ。
傘から滴る雨に肩やバッグを濡らしながら石段を登り、お詣りして来ました。
お詣りを終えて帰ろうとしたところで、ふいに小降りに。
なんだかまるで、
(足元に気をつけておかえりなさい)
と言われたような気が、しないでもない(^_^;)
晴れた空に踊る龍はついぞ見る事はなかったけれど、
その代わりに大雨で祝福されたような気持ちになりました。
九頭龍の滝は大雨で立ち入り禁止。
またいつかお詣りした時に滝を拝む事にいたしましょう。
来た道を下ってきた所にあるカフェで一息。
手造りの暖かみを感じるログハウスが素敵でした。
猫のコースターが可愛い。
手造りケーキもフワフワで美味しい。
珈琲はトアルコトラジャ。
オーナー夫妻と、お孫さんかな?可愛らしい女の子が給仕してくれました。
いつかまた来たいな。
檜原村を下り、途中でお土産などを買って、手造りパンの店でオーナー氏から聞いたのが、
「この先にある『瀬音の湯』には無料で足湯があって直売所もあるよ」
という情報。
この日は九頭龍神社にお詣りする事しか考えていなかったので、オプショナルな目的は何も考えず。
なので、せっかくなので足湯にでも浸かって来ようと思い、寄り道。
おおおお。。。。なにげに気持ちが良いのだな。足湯。
『瀬音の湯』は三つ星ホテルなのだそう。
www.seotonoyu.jp私達が立ち寄った15日も駐車場には遠方のナンバーをつけた車が多く、お泊まりも人気なんだなあと思った次第。
こちらに立ち寄った頃には、台風も遠ざかったのか青空が見え、セミの大合唱が始まって、真夏の空気が戻って来ました。
あの大雨は一体何だったの?って言うくらいの青空の下、無事に帰宅。
龍神様、
私は相変わらず色々と考えすぎて、どつぼにはまり袋小路から抜け出せない日々です。
あの日、手を合わせている私の耳元に、
「考えすぎるなよ」
って言葉が降ってきたように思いました。
雨の中、
杉木立の向こうに拡がる、厚い雲に覆われた白い空の向こう側、
金色のうろこをくねらせて、小さな人間を見下ろしている御姿が重なりました。
手を伸ばしても、それははるか彼方の虹の国。届く訳もないけれど。
それでも、
小さくて弱い私達をずっと見守って下さるんだなと、目を閉じ思い浮かべながら、
明日に向かって歩き出します。
色んな事があるけれど、
過ぎてしまえばささやかな出来事のひとつ。
考えすぎずに、ゆっくりと。
人生を歩いていこう。
龍に会えるその日まで。