かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

描いては消し描いては消し

たまには私の描いている絵の事も記事にしてみますね。

私は現在、会社勤めをしながら絵を描く教室で指導もしています。

一つは渋谷区恵比寿某所、もう一つは地元カフェをお借りして。
どちらも、色鉛筆を使った絵の描き方を教えています。

色鉛筆と言うと、
小学校に上がるかその手前頃に出会う「文房具」の一つですね。
実際、お絵かき教室に来られる方の中には、お子さんの使い古しの色鉛筆を持って来られる方も少なからずいらっしゃいます。
24色くらいあれば、最初はそれで十分です。描いて行くうちに、メーカーによって使い心地が大分違う事を知り、紙も単なる画用紙ではなく表面の仕上げが色々異なる水彩紙を使う事に慣れ、いずれは自分用の「画材」としての色鉛筆を入手するようになって行きます。

色鉛筆は100均でも売っています。
都内の有名画材店には、1本が500円くらいする有名メーカーの製品も多数取りそろえてあります。

どれを選べば良いか解らない時は、使い心地などアドバイスはさせて頂きますが、最終的に選ぶのは生徒さん。
買った以上は、短くなるまであれこれ描いて使い込んで頂きたいですね。

私は、教室ではずーっとベラベラ喋っています。
色鉛筆や紙の特性とか、ここではこういう色が向いてるとか、塗り方はこうすると良いとか、生徒さんの所を巡回しながらずーっと立って歩いて喋っていますw

初心者の方が多いのですが、デッサンから始めたら色づけには1年以上かかってしまうかもしれないので、手っ取り早く形を取って彩色し、完成させて、
「あー、私でも案外描けるもんだなー♪」と思って頂く。

途中、私がデッサンや色塗りでお手伝いをしますが、出来るだけ最小限で。

多くの生徒さんが、初めて完成させたご自分の絵に驚き、嬉しくなる様ですね。
私も高校時代に自作の油彩画を初めて額装した時は、なんかもぉ、

気分は画伯。

でした(笑)

でも、そういう良い気分になるって事は、次も描いてみようと言うモチベーションになります。
楽しく描くって、大事ですね。

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私が普段、愛用しているファーバー・カステル「ポリクロモス」です。
自作の絵がはかどらない時や気分転換したい時、私はカッターナイフで色鉛筆の芯を削ります。

鉛筆削り器もいくつか持っていますが、基本はナイフ削り。
芯を長く出して尖らせます。
色鉛筆を正面から見ると、六角形になっています。
丸軸の色鉛筆を六角軸に削り出す。
これを30年以上、続けています。
きっかけは、お茶の水のデザイン学校時代、デッサン担当のM先生に言われた言葉が元になっています。

「鉛筆を削るのはカッターナイフで削りなさい。鉛筆削りなんかで削っちゃダメだ。芯を長く出して、描く事に集中出来るように削り出して、良い線で絵を描きなさい」

私は幼い頃に祖父母から、鋭い小刀で鉛筆を削るのを教わった事があり、カッターナイフで削る事にはすぐに慣れました(3つ4つの幼女に鋭い小刀持たせて鉛筆の削り方教えるとか、サバイバル生存術かw)

確かに、ハンドルを回して削る鉛筆削り器や、鉛筆を差し込んでくるくる回すもので削り出した芯よりもずっと描きやすい。
キレイに削り出すには時間がとてもかかります。
一枚の色鉛筆画を描くのに、制作時間の4割が鉛筆を削る時間になってしまいます。
それでも、M先生が仰った通り、自分の好みの長さに芯を削り出した方が良い線が描ける様に思います。

写真をご覧の通り、結構鋭いので指に芯が刺さって流血した事も(^◇^;)

生徒さんが色鉛筆をどう削るかについては、私は生徒さんが自由に選べば良いと思っています。なにせ刃物を使ってゾリゾリと削るので、強くオススメするのもアレかなー・・・などと考えてしまいますねえ。

ご指導していると、私の方が教えられる事は沢山あります。
昆虫は美しいと思いつつ、自分ではあまり描いた事が無かったのですが、
甲虫や羽根の美しい昆虫を描かれる生徒さんの作品にふれ、改めて虫たちの美しい形に気づかされたりします。
家にある昆虫図鑑を手に取って、イモムシってどうしてこんなに緑鮮やかでビビッドな模様やラインが入っているのだろう?と、この年になって不思議に思ったり。

小さな子供を描く事も、子供を持たなかった私はさほど枚数を描いていないのですが、
お孫さんや姪御さんを描かれる生徒さんを見て、子供の頭蓋骨と大人の頭蓋骨は随分と違う形なんだなーと改めて思い知ったり(笑)←遅いよw

自分自身にも、学びの場なんだなと思います。

描いては消し、描いては消し。
迷っては消し、悩んでは消し。
その連続です。

その先にあるゴールで、
思い通りの作品に仕上がったと喜んで頂けるようにご指導するのが、
私に課せられた使命でしょうか。

マラソンの伴走者にしては、私自身はまだまだ発展途上ですが、
そこはもう口八丁手八丁で←おいおい(@@;)

楽しんで頂ければオッケーかなー♪←適当な・・・

そんな私の絵画教室、気になる方はどうぞご連絡くださいませ☆☆