黄金の力道山!!!
ある日の夕方のこと。
一本の電話がかかってきました。
「もしもし、こちらは〇広百貨店川越店でございます。いつもお世話になっております。お忙しい時間帯に大変申し訳ございません」
某百貨店で買い物して以来、催事やセールがあると招待状や電話が来ます。
(何を買ったんだかもう全然覚えてないんだけど)
電話口の女性は、口から万国旗を出すみたいにスルスルと喋ります。
「当店では10月7日から【大黄金展】を開催いたしますので、そのご案内のご連絡でございます」
「はぁ」(オウゴン?オウゴンて?)
「黄金と申しましても、ピンと来ないかもしれませんねw 会場では、金で作られた商品や展示品を多数ご用意させて頂いております」
「はぁ」(貴金属には疎いんだよねえ)
「まず今回の一番の目玉といたしまして、
【金で作られた等身大の力道山像】を展示させていただきます。こちらは、一緒に写真を撮る事も可能ですので、記念になると思います」
「えええ・・・」(誰得?)
力道山と言えば、ふた昔前の「偉大なプロレスラー」だった事は、割と知られている事ですね。
両親も今は亡き祖父母も、テレビの小さなブラウン管を食い入るように見つめて、大柄な白人レスラー相手に彼が空手チョップを繰り出す姿に胸アツだった世代。
突然の死からすでに半世紀以上経ちますから、私が物心ついて両親や祖父母と一緒にプロレスの試合をテレビで観る様になった頃に活躍していたのは「馬場・猪木・坂口」の世代でした。
※電話はまだ終わってません。
「それからですね、黄金の延べ板もご用意いたしましたので、これは触って持ち上げて、重さを実感して頂こうと思います」
「はぁ」(いや別に重たいってのは知ってるし)
「あとですね、これは是非ともお勧めなのですが、おりんも今回、金で出来た物を販売させて頂いておりまして、これは音が、おりんの大きさでかなり違うので、それもお試し頂けます!」
んー。おりんは、祖父が40年前に買って来たデカいのがあるし、結構良い音なんだよね。
とりあえず、一通りお話を聞き終え、電話も終わりました。
ちなみに、黄金の力道山ですが、
金相場に合わせると現在は1800~1900万だとか?
その話を妹にしたら、
妹「もったいないねえ。そんな物(そんな物なのか!)を作ってもファンが喜んで終わりじゃないかね。そんな全身像なんかじゃなくてさ、もっと小分けにして・・・」
私「え?小分け?右腕とか左足とか胴体とか頭部とかに分けて?」
妹「ちがーよっ!バラバラ殺人かよっ!!!」
黙って聞いていた母が、
母「黄金て事は・・・タイツも金?
私・妹「そりゃそうでしょ」
母「タイツは黒でなくっちゃ・・・」
私・妹「・・・・・」
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