いつもと違う夏。
暑い暑い8月も、残すところ9日。
30度どころか35度前後の日も多くて参りました。
それでも、
日陰の出来る場所は確実に変わってきていて、太陽光の傾きは秋へとゆっくり進んでいるのが判ります。
空も、高くなってきました。暑くてしんどい日も、残りわずかです。
今朝、林道を散歩していて、ある事に気づきました。
トンボがいない。
いつもだったら、旧盆の前辺りからアキアカネがいたるところで飛び始めます。
そりゃもぉうるさいくらいにワンサカいるのです。
それが、今年は20日を過ぎても全く見かけません。
シオカラトンボも見かけません。
オニヤンマは、2回見ました。
その程度です。
どうしたことだろう?
7月~8月は豪雨が多かったので、水中で暮らす幼虫のヤゴが流されてしまったんだろうか?
それにしても、全く見かけないってのはどういう事だろうか?
その時、思い当たる事があるのに気づきました。
ツバメです。
自宅周りや職場の電線に、今年は数百羽のツバメがズラリと並びました。
こんな事は初めてです。
毎年、数羽飛んでいるのは見かけますが、周辺に巣を作った様子もなく、自宅近辺ではもう何年も1羽も見かけませんでした。
それが今年はどうしたことか、いつもの夏の10倍以上は見かけました。
ヒッチコックの「鳥」状態(笑)
一体どこに巣を作って雛を育てたのか。
300羽は居る、雛の空腹を満たすのに親鳥はせっせと昆虫を狩り、巣に運んだ事でしょうね。
その昔、職場の玄関軒下に巣を作った時など、朝、出社すると玄関口に大量の虫の残骸が落ちていました。
時には虫の息のムカデやクモが落ちていて、掃除をするのが大変でしたよ・・・
その時、最も沢山狩られていたのが、トンボでした。
ちぎれたトンボの羽根が、毎朝巣の真下に必ず散らばっていました。
あれじゃあ、トンボもひとたまりもないでしょうねえ・・・
川の増水でトンボが減ってるところに、ツバメの大量発生。ひとたまりもないですね。
他の理由もあるのかもしれませんが、今のところ思いついたのは上記の理由です。
ツバメ達もすでに南方へ飛び去って行きました。
きっとこれから少しずつ、トンボが飛び始めるんじゃないかな。
地元では、数年前から雀が全くいなくなりました。
毎朝、チュンチュンと啼きながら電線や樹木、屋根を飛び交っていたのに、1羽もいません。
これでまたトンボも消えたとなると、やっぱり地球は人間が思うよりもずっと病んでいるんじゃないかなと心配になります。
どうか、トンボの飛び交う秋でありますように。
自然が、これ以上牙をむかずに優しい大地のままでいてくれますように。