読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

いのちを支える仕事

成人の日。
最近はハッピーマンデーとかで1月15日じゃないのがまだまだ違和感あります。
オバサンにありがちな事ですねわかりますww

私の成人式は・・・
当時は進路で悩んでいて、とてもじゃないけれど晴れ着を着て華やかな場所に出向く気持になれず、縁側に寝そべって雲1つない澄み切った冬の青空を、ガラス越しにただ眺めていました。

今思えば、
ウツウツしてても仕方ない、気分転換に行ってみるか!と言う選択肢もあったのにねえ(笑)

そして昨日13日も成人の日でした。という事は祝日でお休みな訳です。
が、加トサンは出勤し、私は台所でなかなか柔らかくならない古豆(ひね)の虎豆を午前中からグツグツと煮ながら、お昼を終えた頃に暇つぶしにテレビを点けました。
チャンネルはNHKBSプレミアムになっていて、白髪の老婦人が映っていました。

「ああ、辰巳芳子さんか・・・」
齢89を迎えた料理家・作家、辰巳芳子さんのドキュメンタリー映画でした。
この方の料理の本というと、 

あなたのために―いのちを支えるスープ

あなたのために―いのちを支えるスープ

 

↑これはとても有名ですね。
嚥下障害のあるお父様の為に、飲みやすくて滋養溢れる沢山のスープを考案された事は話題にもなりました。
でも、まだ読んだ事はありません。書店で手に取った事もありません。
なぜなら、
私のような手抜き大王(笑)には、手を掛け時間を掛けて愛情込めて丁寧にこしらえたお料理はとてもハードルが高い・・・
いつか時間が出来た時にでも、一番優しそうなのから作ってみるか・・・←多分そんな「時」は来ないかも(;´-ω-)

なので、縁が無いなーと勝手に思っていました。
映画も、ちょっと観たらチャンネルを変えるか消そうと思っていました。

ところが、そのままテレビの前から離れられなくなりました。
「釘付け」とはこういう状態か(笑)

鎌倉の自然豊かなご自宅で開催されるスープ教室には、全国から生徒さんが通って来られるとか。
ぜ、全国区ですか!(@_@;) 
そして、教室での様子。厳しくも細やかな言葉遣いで示される料理への愛情。台所仕事への思い。

思わず(こんな私でも)通って習いたいと思ってしまいました!

日本料理の先生としては草分け的存在のお母様と二人三脚でお父様の食事を支えた日々。
それはやがて医療の世界へも伝わり、緩和ケアの一貫として提供されるようになりました。

辰巳家の庭はお母様の代から大事にされた花々や野草が溢れていました。
実家の庭も花の咲く植木が溢れていて似た様な感じではありますが、何かが違う。
それはきっと、造園業の父が守ったものと、日々の食事を大切にした女性達の価値観の違いでしょうね。

庭で春の野草を摘み、初夏には梅仕事用の紫蘇を摘む。
そして庭の梅を漬け、瑞々しく漬かった梅を天日干しにする作業。
一つ一つが実に丁寧で心地好い光景でした。

丁寧に仕事をする。
それは料理ばかりではなく普段の生活にも言える事なのだなあとつくづく思いました。
思わずその日の夕飯づくりはいつもより丁寧でした(流されやすいO型です)。

そして何より印象的だったのは、
わずか3週間の新婚生活ののちに出征し、フィリピンの海に散ったご主人の事。
50年が過ぎ、夫が逝ったフィリピンの洋上で広大な夕焼けに染められながら、幸せな人生だったと、亡きご主人に伝える事が出来たそうで、思わず涙腺がゆるみました。

生きる事は、食べる事。
何を口にしたかで、その人の人生も決まっていくのかもしれません。
そう考えると、やはり作る側の心構えも違って来ますし、普段口にするものも身体の負担になるようなものは食べるべきじゃないですよね。
もっときちんとしなければな。そう思いました。
(大体、大腸に難病があって食事制限が必要だってのを、最近すっかり忘れてアレコレと食べ過ぎてるんですよね実際``r(^^;))
辰巳さんも映像の中で「怠慢は駄目よ!」と仰っておりました。
一朝一夕で辰巳さんの様な生き方などなぞれませんから、まずはちょっと手抜き気味だった事に気持ちを込めてやってみようと思った次第です。

もう一度最初から観てみたいなと思ったら、DVDがありました↓↓ 

 これはオススメ☆☆☆☆☆
いま一度、食、というものを真剣に考えて行こうという気持になれます。

<追記>

予告編動画があったので貼っておきますね。

映画『天のしずく 辰巳芳子"いのちのスープ"』予告編 - YouTube