かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

S先生、ありがとう。

昨日は恵比寿で絵の教室でした。

ダウンジャケットだと東京の屋内は暑いくらいでしたが、田舎は夜風が頬に刺さります。

改札を抜け、月極駐車場へ続く薄暗い小道を歩いていくと、線路際にあるお寺の境内に灯りが煌々と点いている事に気づきました。

(今夜はお通夜だな。こう寒いとお年寄りは身体に響くよなあ。どなただろ?)

私は参道の脇にある「故〇〇〇〇儀葬儀式場」の立て札を覗きこみました。

「あっ・・・・」

そこにはS先生の名前が書かれてありました。
私が東吾野中学校1年の時の国語教諭だった方です。
飄々とした物言いと、穏やかな笑顔が今も脳裏に浮かびます。

S先生。
私がこうしてfacebookやブログに記事を書いているのは、S先生のおかげでもあります。
もう、お会いすることは永遠に叶わなくなってしまいましたね。

1年の2学期に、3分間スピーチの授業がありました。
私はその半月前に開催された文化祭について原稿を書き、極度に緊張しながらもなんとか喋り終えました。

S先生は腕組みをして、教室の後ろでニコニコしながら聞いていらっしゃいましたが、スピーチを終えた私に、

「表現がいいねえ~。君は文学少女だね」

原稿のどこがどう良かったのかは恥ずかしいので言えませんが(滝汗)、その一言は私にとって大感激の褒め言葉でした。
(スピーチそのものの評価は聞かないで下さい汗)

元々国語は好きな科目でしたが、先生の一言で一気に「木に登って」しまいました(笑)
単純ですw

それから、文章を書く事も趣味の1つになりました。
Nikonマニアだった父の影響でカメラ好きになり、
お絵描き遊びをしてくれた母の影響で今も絵を描き続け、
S先生の、
恐らくは冗談交じりに発せられた「文学少女w」の一言に、13の私は天高く舞い上がり、ノートに童話やら独り言を書き連ねるようになりました。
更には手紙好きになって友人知人にじゃんじゃん送り付け(鬱陶しい子ですいません汗)、字もキレイに書こうと独学でペン字を学び、筆記用具(万年筆)にも懲り始め、ついにはネット上で文章を公開するようになり、現在に至る訳で。

ブログと言うサービスを利用するようになって今年で丸10年です。
mixiに登録して9年。Twitterは5年。
それもこれも、最初のきっかけは13才の秋に遡るのです。
あれから随分と長い年月が流れていますが、文章書くのが好きな割りにたいして上達しとらんのが実に恥ずかしく、痛いところです(汗)

でも、良いんです!!(川平慈英風に)。 上手じゃないけど、楽しいから♪

S先生、書く事の楽しさを教えて下さって、本当にありがとうございました。

どうぞ安らかにお眠り下さい。