かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

描くって事。

昨日は恵比寿にて色鉛筆画教室がありました。
こんな私でも、生徒さんから見たら「先生」と呼ばれる立場に居る訳で、果たしてそれは正解なんだろうかと日々思いを巡らしている昨今です。

生徒さんはご高齢な方ですが、色鉛筆の新しい技法を覚えるたびに少女の様に感動し、両手を胸の前で合わせて驚いたりうれしがったりと非常に感覚が若い。
自分はこういう新鮮な驚きを絵画の世界ではもう長い事感じていないので、ある意味羨ましいとさえ思います。

が、これからどういう風に生徒さんを導いていけばいいのか、時折全く解らなくなって道に迷った様な感覚にも襲われます。
人にものを教えるってのは、本当に難しい。上から目線にならず出来るだけ同じ地平に立って併走して行きたいと思っていても、気づけばどこか高慢になっているようで、自分自身をきっちり見据えていない証拠だなーと反省ばかりです。

そんな時は「答え」を本に求めてしまう事があります。
Amazonやhonto等のブックサイトで、たびたび「オススメ本」に表示される書籍がありました。
あまり興味が無い場合は「興味がありません」で消してしまえばいいのに、消さずにいるから表示がずっと出ているのです。

その本に昨日、恵比寿の有隣堂で出逢いました。

Joy 喜び (海外文学)

Joy 喜び (海外文学)

 

手に取り、パラパラッとめくって見て、ふいにあるページに釘付けになり、書架に戻さずレジへと持っていってしまった次第(笑)
その一節とは何かというと。。。

************(ここから本文引用)**********************************

あなたが絵を描くとき、2通りある。他の画家たちと競うために描くことも出来る。世界中で一番偉大な画家になりたいと思っているとする。ピカソやヴァン・ゴッホのようになりたいと思う。そうすると、あなたの絵は二流になるだろう。あなたのマインドは絵を描くその行為自体には興味を感じていないからだ。あなたのマインドは一番になって、世界の偉大な画家になることに興味がある。あなたは絵を描くというアートの中に深く入ってゆかない。あなたは楽しんでいない。あなたはそれを踏み台として使っているだけだ。あなたはエゴを押し通している。

問題は、本当に画家になるのなら、あなたはエゴを完全に落とさなくてはならないということだ。

本当に画家になるには、エゴは横に置いておかねばならない。
そのとき初めて、実在があなたを通して流れ出す。
そうなって初めて、あなたの手、指、筆が乗り物として使われる。その時に初めて、とてもすばらしい美が生まれるのだ。
本物の美は決してあなたによって創造されるのではなく、あなたを通してのみ創造される。実在が流れるのだ。あなたはただ、その通り道になる。あなたはそれが起こるのに任せるのだ。それだけだ。それを邪魔しないこと。それがすべてだ。
しかし、あなたが結果に、最終的な結果にあまりにも興味を持つと ―――つまり、有名にならなければとか、世界で一番の画家にならなければとか、これまでの画家たちに勝たなくてはならないとか考えると―――あなたの興味は絵を描くことからはずれる。画を描くことは二次的なものとなる。そして、当然のことではあるが、描くことが二次的な興味では、オリジナルなものは描けない。平凡なものにしかならないだろう。
エゴは驚くほどすばらしいものを世に作り出すことはできない。驚くほどすばらしいものはエゴのないところだけから生まれるからだ。音楽家の場合もそうだ。詩人の場合も、ダンサーの場合もそうだ。それは誰にとっても同じだ。

*************(引用終わり)*******************************************
この部分、解ってはいたものの、OSHOに言われてしまうと「ああ、やっぱりそうなんだな」と再認識して気持が引き締まりました。

どこかで絵をビジネスライクなものに捉えていた事を反省しました。
そんなだから、苦しみ悶えながらの制作になりやすいんでしょうね。
ただ描く事に没頭して他のことを考えない。なかなかそういう風には行かない現実を受け容れつつ、自分自身の絵に対しての関わり方を最初に戻って考え直して行こうと思いました。

それから、こんな本も買いました。

珈琲の楽しみ方BOOK―豆の選び方・挽き方、ブレンドの仕方がわかる (カンガルー文庫)

珈琲の楽しみ方BOOK―豆の選び方・挽き方、ブレンドの仕方がわかる (カンガルー文庫)

 

 普段はネスレのゴールドブレンドで手軽に飲んじゃってますが、時には豆を挽いてフレンチプレスで淹れています。
ペーパーフィルターを使うより手軽だし、注ぎ口の細いポットを持たない私には非常にラク。
でも、自己流な部分もあるのでちゃんとした飲み方も知っていたかったので。
豆の知識に関しては本当に適当で、いつだったか漫画家の黒鉄ヒロシさんがマンデリンをお好きだと言う記事を読み、真似してマンデリンを選んでみたりとか・・・。

産地や焙煎レベル、酸味・苦みなども学ぼうとすると専門科向けの分厚い書籍もありますが、ドシロウトには写真がいっぱいの文庫本で充分です(笑)

ああ、また本を買ってしまったよ(笑)
まだ積ん読状態の本が部屋にてんこ盛りなのにー・・・