かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

今年もクリアしました。

毎年、7月は大腸内視鏡検査をする月です。
定期検査という意味と、特定疾患医療給付申請の更新をする為です。

私が罹患している潰瘍性大腸炎は国指定の難病「特定疾患」になっているので、治療費の一部が自治体からの補助を受けられます。
特定疾患の認可期間は1年間で毎年9月末まで。
継続申請をするには、この時期に内視鏡検査をして、所定の書類を揃えて保健所に提出しなければなりません。
私の場合、申請書と医師の診断報告書、それに源泉徴収票です。

安倍総理も同じ病気だけど、継続申請するのかな。
申請して書類が通ったとしても、治療費の自己負担額は年収によって上下するので、安倍さんの場合は結構高いんじゃないかな(笑)

内視鏡検査の経験がおありの方は、朝から2リットルもの下剤を流し込む作業についてはもうおわかりだと思いますw

これが何種類かあって、一番マズイと言われるのがニフレックで、一番飲みやすいのがマグコロールP。
私が飲むのはムーベンです。

決して美味しくはないけれど、ニフレックほど不味くはなく、マグコよりはマズイw

ボトルに白い粉末が入っています。これを水で溶かして2リットルにし、2時間以上かけてゴクゴクと飲むわけです。
あ、ゴクゴク・・・て言うより、チビチビ、ですね。最初の1杯は15分くらいかけて飲む。
私ってこういうのがせっかち(普段の動きは鈍いのにw)。
大きいマグカップにドドドっと注ぎ、5分くらいで飲んでしまった・・・(||| ̄△ ̄;)
しまった・・・もっと小さいコップでチビチビ飲まなければいけないのに(汗)
レモン風味と書いてあるけど、実際はポカリスウェットに正露丸を溶かして混ぜたような味がします(>_<)

トイレには10回以上行きました。回数を報告しないとなのに、8回くらいでわかんなくなった・・・(;´д`)

下剤を飲む前日は、野菜や海草類は控えないといけません。
難消化成分が多いから。繊維とか。
でも、そういう事をキチッと守って検査に臨んだ事があんまりありません(*ノω<*)
最初の検査でも前日のおでん種が腸内に残ってたのがバレバレだったし、今回も前日にうっかりおさつの天ぷらを食べてしまい、モニターにハッキリくっきり映ってしまいました(x_x;)

最初の内視鏡検査は2005年の秋でした。
トイレの際、出血があったので、てっきりよくある「お尻の病気」だと思って、某所沢市の専門病院へ行きました。
その病院は、朝何も食べていなければ予約無しで端から大腸内視鏡検査をしてしまいます。
私も食べずに行ったら「じゃあ検査しましょ」と軽く言われて検査待合室へ。
そこで2時間近くかけてマグコロールPを2リットル近く飲みます。
マグコは殆どポカリスウェットみたいな味で、ノドにも苦みが残らないため、私はゴクゴクと飲めちゃいました。
が、なかなか腸内がスッキリきれいにならない。何度トイレに行ったか知れませんよ(´・ω・`)

結局、検査待合にいるナースに「まだまだねえ。浣腸しましょ」とまたしても軽く言われて、朝から手榴弾みたいな恐ろしいデザインの浣腸をされ、トイレに駆け込む事6,7回・・・・。

そしてようやく検査の順番に並ぶことに。
検査室は3つあり、一度に3人が内視鏡検査を受けられる様になっています。
ドアの前では次の人が並び、空いた検査室に順々に入って行きます。

私の2人ほど前に、威勢の良いおばちゃんがいました。
顔見知りの人がいたのか、すぐに誰とでも仲良く出来るのか、周囲の人達と賑やかにお喋りしていました。
健康そうなおばちゃんで、とても元気。カラカラと威勢良く笑い、順番が来て名前を呼ばれると、
「じゃあね!!お先に行って参りまあ」す!!」とニコニコと手なんか振っちゃって検査室に入って行きました。
(あんだけ元気じゃー、どこも悪い所なんか見つかりそうもないよなあ・・・)
私はおばちゃんの後姿を見ながら、そんな事を考えていました。

すると数分後、検査室から絶叫が上がりました!!
「うああああああーーーーーーーっっ!!!!」

な、なにごと?(@_@;) 一瞬ざわつく順番待ちの人達・・・

さらに絶叫が続きます。あのおばちゃんじゃないか・・・・(汗)
「うああああああああああーーーーっっ!!!!」

その声に、医師と看護師の声が重なります。
「※※さん、しっかり!ダイジョブよ!ダイジョブだから!!」
「あああーーーーーーーっっっっっっ!!!!」
「※※さーん、落ち着いて-!深呼吸して!深呼吸!お腹の力抜いて!!」
「あーーーーーっっっっっっ!!!!」
「はい、深呼吸!!スーッって!吸って-!はい!ハーッ!吐いて-!!」
「うあーーーーっっっっっ!!!!」



てゆうか・・・
ここは「分娩室」でつか?(´・ω・`)

「※※さん、はい、リラックスしてええーーーーっ!!!」
「あうあうーっっ!!!!!」
「だいじょーぶよーっ!」

看護師さんの声も段々逼迫してきました。

息を飲む待合室のこれから検査する方々・・・・(@Д@;

途端に、おばちゃんの絶叫が途絶えました。
ドクターの声が変わりました。
「※※さん?※※さん!?※※さーん!」
「わかりますー?※※さーん!」


どうやら、おばちゃん、気を失ったらしいです。

検査室の中ではガシャガシャと医療機器が動く音がして、やがて横にあるドアが開きました。
力なく頭を垂れたおばちゃんが、両脇を医師と看護師に抱えられてズルズルと出て来ました。
そして、ドアの前の長椅子に寝かされ、解体ショー前の本マグロか昼寝中のトドのごとく、しばらくひっくり返っておりました。

その次に、名前呼ばれたのがアタシですよ。
なんてこった。
最初にあんなの見せられたら、普通、びびりますよ!

額に汗が少し光る若い医師は、気さくで丁寧な方でした。
私は、直前に聞いた大絶叫が耳に残っていましたが、それを打ち消すようにバカな事を喋り、医師や看護師を笑わせておりました。

そうでもしないと痛いし(涙)

何を喋ったかと言うと、前日に食べた晩ご飯。。。
どうやら、帳壁の奥に、前日に食べたおでん種のコンニャクが残っていたようで、ばっちりモニターに映ってしまったのでした。。恥ずかしい・・・
医師「他に何食べました?」
私「ええと、はんぺん、大根・・・ちくわぶ・・・」

医師「チクワなら大丈夫ですねえ」

先生、違います・・・チクワじゃありません、ちくわぶ、です・・・・
訂正しようにも激痛が来ていて「そ、そうですか・・・」と答えるのが精一杯でした。

結局、その時の検査では、その後判明する難病とは診断されませんでしたが、腫瘍などでは無かったという事が解っただけで、内視鏡検査を受けた甲斐があったものでした。

あれから約8年。
今回の検査では、難病に繋がる新たな炎症は見つかりませんでした。

ただ、広島の病院から送って頂いている漢方薬を飲んでいるので、その青い微粉末が腸内に残っていました。
その箇所の周りがなぜか血管が拡張しているということ。
炎症かと思ってカメラをズームアップしてみると、血管が太くなってるだけだった。
血流は良い、という事でしょうかね。。

今回の内視鏡検査で、一体何回目になるんでしょうね。
難病発覚してから、少なくとも年に1回はしていますが、悪化のたびに再検査になっているから、10回以上は受けていると思います。
今ではむしろ、朝から絶食して下剤を飲む事で普段便秘気味の私としてはお腹がスッキリして気持ち良いくらいです(笑)
プチ断食が体調改善に効果があるというのは確かだと思います。
たまには腸を空っぽにするのは腸にとってはラクなんでしょうね。

検査結果はCD-ROMにコピーしてもらいます。
広島のクリニックに報告するためです。

先月から続いた通院三昧もそろそろ終盤でございます。ほっ・・・・