かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

涙活に最適です

先週の火曜日、絵画教室が終わった後に急いで銀座へと向かいました。

目的は、映画を観る事でした。
見たかったのは、コチラ↓

映画『くちづけ』プロモーション映像 - YouTube
以前から好きだった、堤幸彦監督作品。
原作・脚本は宅間孝行さん。
元々、宅間さん率いる劇団「東京セレソンデラックス」(2012年解散)で上演されていた作品で、泣ける舞台として大ヒットした伝説の作品を映画化したものです。

私自身は映画や漫画や本などで泣く事はあまり無いです。
ドライだなーとよく言われますよ``r(^^;)
そんな私が、作品前半から涙ボロボロでした。
何より、出演者1人ひとりの演技が素晴らしい。
「うーやん」を演じる原作者の宅間さんもスゴイです。
今回映画初主演という貫地谷しほりさんも、身体は30歳、でも心は7歳の「マコ」を大熱演です。
マコのお父さんで元漫画家の「愛情いっぽん(ペンネーム)」には竹中直人さん。
マコといっぽんの、強い父子愛が胸に迫ります。
昔、実際に起こった「事件」が元になっている脚本なせいか、とても胸に刺さります。

埼玉にある、知的障害者のための小さなグループホーム「ひまわり荘」。
物語は、そにに住み込みスタッフとしてやってきた愛情いっぽんと、その愛娘マコ、「ひまわり荘」を運営している小児科医の國村先生と献身的な妻、真理子に娘のはるか、そして「ひまわり荘」で暮らす個性豊かな?住人達の間に起こる「珍事件」や、彼等を支える地域の人々との優しい交流が描かれます。
そして、父と娘に訪れた、悲しい結末・・・。

マコは天真爛漫で、純真な天使のよう。
妻に先立たれ、愛娘の為にだけ生きていく、いっぽん。
暖かい人々の中で、幸せは永遠に続いてゆくと思っていたけれど・・・

いっぽんの身体は病魔に蝕まれ、最愛のマコとの永遠の別れも迫っていた。。
ひまわり荘の住人たちも、それぞれに問題を抱え、幸せながらもそこが決して楽園ではない事実が突きつけられるます。
実は、父も知的障害者の施設とグループホームを運営しています。
その為か「ひまわり荘」がとても身近に感じられました。
映画の中で、障害者の向き合う現実も描かれていました。
福祉がいくら充実しても、世間の目や社会は暖かくならない。差別はなくならないのです。

彼等が平和に穏やかに暮らせる社会であるべきなのに、現実の冷たさに突き放されます。
でも、私達にも出来る事は何かあるんじゃないかなと思いながら(泣きながら)画面を見つめていました。

そして、「事件」は起こってしまうのです。マコは天国へと旅立ちました。
何故そうなってしまったのでしょうか。それを突きつけられた観客はただ泣くばかりで。。。

私が見に行ったのは平日の遅い午後だったので、非常に空いていました(複雑・・・)。
是非、お時間があれば皆様もどうかご覧頂きたい。
オススメ度は☆4つ。公式サイトはコチラ

今度の休みには是非!