かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

昔、好きだったけどね。

日曜日に台所に立っていたら、居間のテレビから聞き覚えのあるメロディが流れてきました。

あ、これは・・・アレだよアレ!
手に持っていた包丁を置き、台所から居間のテレビを眺めると・・・・

宇宙戦艦ヤマト2199 OP - YouTube

居間でジッと見ていたのは、なんと父でしたw
17時頃だと、大抵は新聞を読みながらスポーツ中継などを見ている父が。
懐かしい。
小学校から中学を卒業するまでの多感な時期、私はこのアニメにすっかり心を奪われていたのを思い出しました。

昨年から、劇場版も公開されているのは知っていましたが、10代の頃と同じ様に胸ときめかせて映画館に脚を運ぶには、歳月が重なり過ぎました。

最初の作品が日テレで放映された時は、私もまだ小学生でした。
裏番組にハイジさんがいらしたせいで?視聴率は超低空飛行・・・
私もハイジの方ばかり見てましたww
そんな私がハマったのは、夕方5時半からの再放送で、でした。
そこから15歳まで、私は胸を熱くしてヤマトを応援し続けたのでした。

父がヤマトをジッと見ていたのは、おそらく遠い昔を思い出しての事でしょう。
劇場版が公開された77年夏、私は父と一緒に池袋東急まで観に行ったのでした。
それは13歳の田舎の小娘を、東京の映画館に1人で行かせるなどもってのほか、という理由と、父自身が戦争ドラマやノンフィクション特集が好きで、とりわけ「戦艦大和の悲劇」は何よりも注目していたからでした。

戦艦大和とアニメの「宇宙戦艦ヤマト」では、大分違うと思うけど・・・と、当時も子供ゴコロに思っていましたが、父としては単に「付き添い」として娘についていくよりも、自分もそういうのが好きだから、と言った方が娘に敬遠されないと思ったのでしょうね(笑)

今では普通に見られても、その頃は非常に珍しかった「徹夜組」が映画館前に並んだ為、朝のNHKニュースでも取り上げられたほどで、そのブームの過熱ぶりは嬉しい反面、怖いと感じる事もありました。
池袋駅に着くと、映画館に向かう人の列が既に出来ています。
劇場の手前で、拡声器を持った係員に裏手の公園に移動させられ、炎天下の下2時間近く並ばされました。
今だったらきっと熱中症でバタバタ倒れる子もいて、管理面で映画館が責任を問われるでしょうね(笑)

その翌年に公開された「さらば宇宙戦艦大和-愛の戦士たち」も、父と一緒に観に行きました。
そして同じ様に炎天下の下で並んで待ちました。
受験生だってのにまったく(笑)
「さらば~」は2学期に入ってから、同学年の男子8人女子8人の団体さんで観に行き、ラストでは女子は全員号泣、男子は呆然とした状態で、その後池袋三越でお昼を、って事になったのですが、もう感動とショックで胸いっぱいな女子はケーキかパフェなら口に入るものの、ご飯類は無理w
男子はもそもそとラーメンとか、カレーを無言で食べていました。

多感な時期、進路を決める大事な時期に、自分よりちょっとだけ年上な登場人物の「死闘」をスクリーンで観てしまったその衝撃の大きさたるや、翌月曜日にまだそれが抜けずにボウッとしていたクラスメイトの顔が物語っておりましたよ(笑)

泣いて泣いて、涙枯れるまで頭を寄せ合って泣いて・・・
純粋だったよねえ。。。私達・・・

その後、10月に入ってからもまた女子だけで観に行ってまた号泣(笑)
数ヶ月遅れで、地元でその頃は営業していた小さな映画館でも上映が決まり、お尻が痛くなるのを我慢しながらまた観に行きました。
確か、合計で5回は観たと思います。。受験はどうした受験は(;´-ω-)

まるで人生を捧げてしまったかの様に(当時はね)のめり込んだアニメでした。

父がジッと眺める液晶テレビに写る古代君は、私が観ていた頃の彼よりもずっとイマ風イケメンで、森雪もイマ風アイドル的可愛らしさ満開です。
沖田館長は昔と変わらないごつい顔に白いヒゲ。そこだけは変わらない。
戦闘シーンもメカニックも、今やCGによるリアルで美しくて滑らかな動きです。
あの頃とは随分違います。
長い年月が経ったんだなあとしみじみ思いました。

もう、10代のあの頃の様に胸を熱くして画面にかじりつく・・・なんて事はあり得ません(笑)
どんな作品でもそうですが、観ていた当時のまんま、熱い気持ちを持ち続けるなんて事は、私には到底出来ません。
どんなに好きでも、終わってしまえば過去の作品です。
煮え立つ熱湯も、熱源が無くなればやがて水になるように、思いも時間と共に冷めて行きます。
でも、スッパリ忘れるって事は多分ないでしょうけどね。
過去という名の引出にしまい込んで、時々何かの拍子にそれを引き出す事はあるかもしれませんが。

そうそう、
ヤマトで思い出したけど、実写版のヤマト、TSUTAYAでDVDを借りて観たんですが・・・・
うーん(笑)古代進と森雪、佐渡先生はミスキャストだったような・・・www

TV版放映で、オリジナル版を知らない若い世代が新たなヤマトファンになるのかな。
増えたらちょっとだけ、嬉しいかもw
興味が湧いたら、オリジナル版も観て欲しいな。youtubeで良いから(笑)

宇宙戦艦ヤマト - YouTube