歌は地球を救う。 ・・・かも?
ここんとこ本当に邦画ばっかり観ています。
映画館で観たのは「映画 鈴木先生」くらいなのですが、
秋から冬にかけて借りたDVDは、
「風が強く吹いている」
「ゴールデンスランバー」
「キツツキと雨」
「八日目の蝉」
「アヒルと鴨のコインロッカー」
「まほろ駅前多田便利軒」
「告白」
「荒川アンダー・ザ・ブリッジ」
「重力ピエロ」
「ロボジー」
「麒麟の翼」
などなど・・・
テレビドラマなども含めると更に増えまして・・・
邦画は今まであんまり興味がなかったのですが、観始めると結構面白い。
で、次から次へと借りてきたのでした。で、
先日もまた借りてきました。
コレを観たあとにふと頭に浮かんだのは、
「風が吹けば桶屋が儲かる」でした(笑)
これは、ある物事が原因で、その影響が巡り巡って意外なところで意外な結果を生む、というたとえで、落語のはなしにもなっていますね。
意味は、ウィキペディアから引用しますと、
- 大風で土ぼこりが立つ
- 土ぼこりが目に入って、盲人が増える
- 盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
- 三味線に使う猫皮が必要になり、猫が殺される
- 猫が減ればネズミが増える
- ネズミは桶を囓る
- 桶の需要が増え桶屋が儲かる
・・・すごいこじつけです。猫はいい迷惑です。
このたとえを、今回観賞した「フィッシュストーリー」に当てはめると、
「逆鱗」の歌う「フィッシュストーリ-」は、将来、地球の危機を救う。
どこでどう繋がって、どうなるのかは、ナイショです(笑)
1975年。
売れないパンクバンド「逆鱗」の渾身の一曲「フィッシュストーリー」は奇妙な曲で、途中に1分近い無音状態があり、歌詞もちょっとおかしい。
レコーディングされてLPレコードとして発売されたものの、それは彼らにとって最後のアルバムになった・・・・
物語は1975年から1982年、1999年に2007年、そして、隕石衝突が回避出来ず、滅亡へのカウントダウンが始まった2012年まで、その時代に生きた人々を鮮やかに描き出します。
1975年。
売れないパンクバンドの行く末を思って苦しむリーダーの繁樹(伊藤淳史)。
1982年。
友達の言いなりになって、合コンの足に使われる気弱な大学生・雅史(濱田岳)。
1999年。
ノストラダムスの大予言を盲信し、全てを捨てて「教祖」にすがってしまう雅史の悪友・健太郎(山中崇)。
2009年。
ひとたび眠ってしまうと絶対起きない理数系が大得意な女子高生(多部未華子)。
父・雅史の願いで正義の味方になる事を夢見て育った若者(森山未來)。
船でシージャックに遭ってしまった女子高生は、犯人と闘う若者に出会い、心を揺さぶられる・・・
そして、2012年。
音楽プロデューサーだった父が遺した一枚のアルバム「フィッシュ・ストーリー」を聴きながら、レコード店店長(大盛南朋)は、地球の危機は正義の味方5人が救ってくれる、と信じている。
上空に赤々と燃える隕石が迫っていた。あと5時間で地球に衝突する。
そのとき・・・!!!
「アヒルと鴨のコインロッカー」もそうでしたが、
前半から沢山の伏線が仕込んであります。
それがラストで一気に繋がり、観ている方は思わず
「おおおお!そう来たか!!」
と、叫びたくなります(笑)
過去の出来事は、全て未来につながっている。
過去、というか、今、ここにいる自分が未来を選んでいる訳です。
今、未来でこうなっていたい、と思う自分をイメージする事が大事。
と、
頭で解っていても、なかなか出来なかったりしますけどね。
でも、
どんな時でも、人を救うのは、希望ですね。
希望を胸に抱いて生きていけば、必ずその先には幸せが待っている。
流した涙も、むくわれる。
そんな気持ちが強くなる、映画でした。
80年代に10代・20代だった世代にオススメ。
懐かしくて、ちょっとせつない。