え？どうしてなんだろ？ - かじかのつぶやき

今年の花粉飛散量は例年の８倍とか１０倍とか言うニュースが早くから流れ、患者さんを脅してましたね。
四方を杉や檜の山に囲まれて暮らす山間民族(笑）の私には憂鬱以外の何物でもない報せです。

とは言っても、
私はどちらかというとヒノキ花粉に反応するタイプなので、２月や３月頃はまだ症状が軽いのです。
ヒノキ花粉が飛散し始めるのは３月後半。
そして５月半ばまで２ヶ月近くも飛び続けます。
スギ花粉と違い、色は白っぽく、症状もやや重い。
微熱や頭痛も頻繁に起こり、ひとたび白い花粉が付着するやいなや、連続数十回のくしゃみと、かんでもかんでも止まらない滝のような鼻水に苦しめられます。

数年前の４月はじめ、地元のゴルフ場で開催された女子プロゴルフツアー「ミズノクラシック」を観戦した際は本当に参りました。
お天気もよくて気温が高く、絶好のゴルフ日和。
がしかし、風も少し吹いていて、フェアウェイには点々と植えられたヒノキの大木・・・

１番ティーグラウンドの観覧席で、選手のティーショットを１組目から通して見ていたのですが、そこはヒノキがたーくさん植えてあるんだな（泣）

【おしずかに！】のプラカードが一斉にあがり、静寂につつまれる数秒間・・・
私は涙ボロボロで、タオルに顔をうずめてくしゃみを必死でこらえるばかり。
肝腎のティーショットなど、眺める余裕など全くありませんでした。
もちろん点鼻薬や目薬なども携帯していったのですが、全く効果なし。
あの時ほど花粉症に苦しめられた事はありませんでした。

今年もあんな風にエライ目に遭うのかなぁ私。やだなあ。
と思う日々ですが、今年は今の所殆ど症状が出ていません。

ヒノキ型とは言え、スギ花粉に全く反応しない訳でもありません。
山が真っ黄色に染まるほど花粉が飛べば、くしゃみや鼻水も多くなります。
車や洗濯物にも付着してますから、症状がゼロって事はありえない。

が、今年は本当に症状が出ないのです。
出ないってのはまぁ、有り難いし助かるのですが、これまでの症状の重さと花粉の飛散量などを考えると、不思議なのです。

それと、
私の持病でもある潰瘍性大腸炎（以下ＵＣ）。
この病気は大腸の自己免疫システムが何らかの原因で狂う事で大腸を大腸自身が傷つけてしまう厄介なもので、ストレスや食事など、ちょっとした事で突然「再燃」し、下痢や下血、嘔吐に苦しめられます。
この病気をカテゴリ分けするとアレルギー疾患に入るので、発症箇所や経緯は違うけど花粉症とはある意味「仲間」みたいなもの（←ココんとこは個人的な見解であって正式な分類ではありません）。

ＵＣが悪化してる時、不思議と花粉症も和らぎます。
アレルギー疾患ですから、治療薬に含まれるアレルギー反応を抑える働きが花粉症にも作用するのかもしれません。

が、私は現在、緩解（完治してなくても症状が消えている状態）しているので花粉症が重くなる可能性が高くなっています。

緩解中も対症療法の治療薬は服用する事になっていますが、再燃していない分、花粉症の症状が出るみたいです。
よく解らないけど。

何故、症状が出ないのかなあ？
緩解している様に見えて、実はまだ炎症があるんだろうか・・だとしたら本当に困る・・・
が、下血らしきものは目で見た感じだと判別出来ないし・・・

そこまで考えて、あ、と思い至りました。

広島の漢方薬が効いているのかもしれない。。。

昨年夏に下痢が止まらなくなり、通常の治療薬の効果が感じられなくなりました。
期待した新薬「アサコール」の効果も尽きたようで、このままだと入院は間違いない。
そこで絶食・点滴で回復すればいいけれど、それがうまくいかなかったら、次は大腸全摘出。

それだけは何としても避けたい。

大腸なんて大きな臓器を全部取っちゃうのは、たとえ炎症だらけであっても何とか回避したい・・・

どうせ駄目なら、ネットで話題になっていた広島漢方を試してからにしよう。

そう思って、腹痛と目まいをこらえながら、新幹線に乗って一路、広島へ。

そして、時間はかかりましたが、半年以上服用した結果、今ではここ数年で一番体調が安定しています。
死ぬ思いで広島まで行った甲斐がありました。
広島漢方は服用を始めたら２年間は続けて服用する必要があります。
なので、症状がきれいに消えた今でも寝る前に必ず１包、服用しています。