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かじかのつぶやき

絵を描き 写真を撮り 本を読み 猫と遊ぶ ときどきお仕事な日々。。。

排除される異分子

土日は地元TSUTAYAが料金半額だったので、映画を見ようと思って行って来ました。

さて、何を見ようかな。。
実はまだ「アバター」も見てません。
天の邪鬼なので、みんながイイ!という映画は「流されないぞ!」とあえて見なかったりしますww

で、
「アバター」を借りる事にしました。
もう一本、何がいいかな・・・とDVDの棚をボンヤリ眺めていたら、目に止まったのが、

第9地区 [DVD]

第9地区 [DVD]


衝撃映像にご注意、という注意書き付き(笑)
ちょっと気になったのでこれも借りました。

で、
どちらも観ました。
どちらも異星人とのコンタクトの話でした。

が、ストーリー展開は全く違う。

第9地区」あらすじ
ヨハネスブルクの上空に、ある日巨大な宇宙船が飛来する。
人々が驚愕するなか、宇宙船は空に浮かんだまま動かない。
特殊部隊が潜入してみると、内部には餓死寸前のエイリアン達がうごめいていた。
宇宙船の故障により、帰還する事が出来なくなってしまったエイリアンを、南アフリカ政府は救援措置として地上のとある地域に集団移送し管理する事にした。
その地域というのが「第9地区」である。
次第に地球の住民とエイリアン(差別的な意味で「エビ」と言う)のいざこざは増加し、排除すべきとの意見も出始める。
政府は国の超特殊機関「MNU」に、エイリアンの新保護管理地域への移送を指示し、その担当となったヴィカスはMNUの傭兵部隊を連れて、スラム化した第9地区へと足を踏み入れる。
エイリアン達を蔑むMNUの面々は至る所でゴタゴタをくり返すが、ヴィカスは次々に移送許諾のサインを強要していく。
が、あるエイリアンの住居を捜索中に、不思議な容器に入った黒い液体を誤って浴びてしまい、それからヴィカスの体に異様な変化が起こり始めた・・・
ヴィカスは次第に全身がエイリアン化してしまい、MNUからは生きた標本として追われる事に。
生きたまま解剖される所をすんでの所で逃げ出し、液体を作ったエイリアン、クリストファーと共にMNUに再侵入、没収された液体を盗み出すが・・・

エイリアンにされてしまうヴィカスの悲劇、というストーリーですが、これが若き映画監督・ニール・ブロムカンブのデビュー作だそうで、アカデミー賞の作品賞その他にもノミネートされたスマッシュヒット作品です。

エイリアンがまたおどろおどろしい・・・
第9地区はとんでもないカオスエリアで、ナイジェリア人の武器商人やら、キャットフードが好きなエイリアン相手にえげつない商売をするギャングやらが登場し、牛や豚を解体して法外な値段でエイリアンに売りつけたりしていて、ここまで人間を醜く描くとは、やはり南アフリカ出身で舞台も南アフリカっていう部分が影響してるのかなと思いました。
かつて彼の国はアパルトヘイトという人種隔離政策で世界中の避難を浴びていましたから・・・

エイリアンが使用する銃は人間には使えないのですが、左腕がエイリアン化してきたヴィカスなら使う事が出来、それは一瞬にして人間をミンチ状態にしてしまう恐るべき威力があり、南ア政府とMNUはヴィカスを危険人物として追撃し始めます。

このミンチになる部分の映像もかなりグロ(笑)
スプラッタームービーが苦手な人は要注意。てか、まったくもってお薦め出来ません(汗)
TSUTAYAの「【要注意】衝撃映像アリ」とはこの事だったのか・・・

とってもとってもグロテスクで悲惨で凄惨な映画ですが、一方でヴィカスと妻のやりとりや、クリストファーを守ろうとして盾になるヴィカスの勇気など、心がホッと温かくなるシーンもあります。

特にラストシーン・・・非常に切なくなります。。

自分達と少しでも「違う」ものを差別・排除しようとする人間の嫌な部分て、かつて日本人も過去にはそれを振りかざした事がありました。
いや、今も誰もがそういう気持ちは持っているんでしょう。昔ほどおおっぴらにならないだけで。

共存という言葉の重みと難しさを痛感する、非常に心に残る映画でした。

グロ映像がヘーチャラな人にだけ、オススメ☆☆☆☆