何もしない生き方
長年、親しくさせて戴いている年上の女性がいます。
すごく元気で、今も車を運転して仕事に出かけて行かれます。
若かりし頃は、自営業の切り盛りで1年中てきぱきと身体を動かす仕事をされていたからか、気力体力もみなぎっていて、店を閉めてからもよそに働きに出ています。
今日、久しぶりにお会いして、
ずっと60代後半か70歳そこそこだと思っていたのに、70代半ばと聞いてびっくり。
若い!!(*゜д゜*)
私も20年後、こんなに若々しく働いていられるだろうか(;゜ロ゜)スゲー
彼女が若々しいのは、日々無理をしないで生きているから。
あれもこれも、と言う欲を持たず、細かい事はスルー。
人間関係も身近に連絡取れる友人が数人いればいい。
遠くの親戚はサヨウナラ。
嫌なことは忘れる。
そうやって、日々を、
能天気に生きる。
それが元気の秘訣だそうです。
明るく笑う彼女、あんまり元気でおおらかなので、
100歳超えて長生きしそうな勢いですが、ご本人は、
「そんなに長生きなんてしたくないわよー」と仰る。
「長く生きてたって、今の世の中、そんなに良い事なんか無い無いw」
まぁ、そうかもしれないけど(^_^;)
あれもこれもやろうと、しない。
やらなくて良い事は、しない。
「なーんにもしなくたって良いのよ」
ああ、そっか。そうだなあ。
日々、仕事に追われて、何かやり残した事があるような気がして、
何かしないと・・・と焦った事もあるけれど、
別に何もしなくて良いんだな。
余白が沢山ある生き方も良いじゃん。
そう、気づきました。
まー、考えてみれば、
私は美食家じゃないから旨いモノ旬のモノに疎い。
お料理上手って言えるほどでもない(でもまー何か作る作業は好きだな)。
遠出をしようとも思わないし、車の運転も好きじゃない。
新たに何かを覚えようとか習得しようと言う気も起きない(笑)
今現在の私が持つスキルを活かせればそれでOK.。
何にもせずに、ただ、そこに存在する私。
それが一番、楽だと気づいたのは、瞑想をするようになってからかな。
回遊魚は一生泳ぎ回っていないと死んでしまうそうですが、
私は、砂に埋もれてあんまり動かない淡水魚が良いかも(笑)
こういう事を書くと、
人生無駄にしてますよー、とかアドバイスを頂く事もあります。
生きてるうちに楽しまないと!と背中を押されます(笑)
楽しい事を、自分の外側に求めすぎると、内側が寂しくなります。
心が満たされていれば、外側の楽しさにはさほど興味が無いのです。
何もしてないけれど、充実していると感じられれば、それで良し。
何かしようかな・・・と思えてきたら、やれば良し。
無理を、しない。
それが一番。
やる気無いなーと言われそうですが(笑)
「やる気」って何でしょうね?我が身を鼓舞して追い立てて何かを成し遂げる力?
無くても、別に大丈夫だしw
75歳の女性は言います。
「友達なんて少なくて良いのよ。大勢いると大変よ」
そう言えば、今年上期の朝ドラで、
「友達なんて無理に作らなくていい。友達は作るもんじゃなくて、自然に出来るものだよ」と言うような台詞があって、これが人間関係で悩む人には大きな支えになったとか。
そうだよね。
友人は作ろう作ろう、と思ってもそう簡単に出来るもんじゃない。
SNSで、同じ市内や近隣の人達と沢山交友関係を築いても、単に住所が近いってだけでは本当の友情は生まれない。物理的距離じゃなく、心の距離が大事だと、私は思うの。
(こんな事書くと友達がいない孤独な人の様に思われがちですが、仲の良いリア友はちゃんとおるのですw)
・・・などと、
思いつくままに綴ってみましたが、
私はまだまだ彼女の様に、あっけらかんと語れるほどシンプルな生き方は出来ていません。
あと20年で、彼女の境地に立つ事は出来るのかしら?
まー、出来なくても、それも人生だよねw
ウェストが総ゴムのスカートみたいに、
楽なのが一番です(笑)
汗と涙と笑いとゾンビと。
お題「最近見た映画」
久しぶりに、はてなブログの「お題」に答えてみましょう。
実は昨日、渋谷まで出かけておりました。
本当は別の用事があったのですが、キャンセルになったので丸一日空いてしまった為、じゃーどうすっかなーと考えた結果、映画でも観ようと思いたち、
↑↑これ、見て来ました。
今夏封切りの映画の中で、もしかすると一番人気?
映画評論家の評価も高いとなれば、観ておいて損は無い、はず。はず。
・・・で?どこで観るか?
色々考えた結果、
「モリのいる場所」を鑑賞した渋谷のユーロスペースに決定。
以前の記事にも書いたけど、ちょっと憧れる映画館。
質の高い作品を上映しているこの映画館、火曜日は料金が安いのであります☆
が、
場所が・・・
渋谷のラブホ街にあって、前回ここに来た時も、ちょっとドキドキしながら歩いて行きました。
だってさ、
今まさに二人で入ろうとしているか、もしくは出てきたカップルに出くわしたら、やっぱ、気まずいぜ(^◇^;)
・・・などと余計な心配?をしたけれど、運良く?そういう二人連れには出くわさずに無事到着。
上映開始時刻より大分早く着いてしまった私は、5分前までちょっと外を探索しようかと思って、映画館の前の道に出ました。
すると、映画館の隣にもあるラブホテルの出入り口から、
それこそ映画に出てきそうな美男美女のカップルが出てきました。
高そうなスーツを着た背の高い男性と、身体の線が出るワンピースに長い髪の美人。
どこかのIT企業の若き幹部社員(イメージです)と、
雑誌のモデルかグラビアアイドル(イメージです)と言った感じで、
女「お腹空いちゃったわ。ふふふ」
男「じゃ、何か軽く食べようか」
↑↑↑(あくまで妄想。何喋ったか聞こえてない)
てな会話でもしてるのか、笑顔で囁きあいながら、去って行く二人。
地方の道路沿いで見かける、趣味の悪いネオンが瞬く宿から車で出てくるカップルは、女性が助手席を倒して姿を隠すようにこっそり退場したりするらしいのですが、
さすがミヤコは違いますな。白昼堂々、むしろ爽やか。
出くわした私の方が無駄にうろたえてしまい、素知らぬふりをするのがぎこちない(笑)
映画の話に戻りましょうw
TBSの小林豊アナウンサーがラジオでこの映画を絶賛しており、たまたま聞いて興味を持ってから2ヶ月以上。
やっと観られた。。。
ネタバレ禁止令が出ていますので、あらすじとか場面云々は言えません。
ネタバレに通じないよう、気をつけながら感想を述べるとするなら、
裏方は大変だけど、すばらしい。
これに尽きます(笑)
後半30分はゲラゲラ笑いっぱなし。涙拭きながら笑って観ましたww
観終わると、お腹空きますwそして、笑顔になれます。
主演の濱津隆之さん(ゾンビ映画を撮る羽目になる監督役)て誰かに似てる気がするんだけど、思い出せない。
芸能人かも知れないし、それ以外の著名人かもしれない。
いや、身近な所に住んでるオッサンかもしれん。
ワカラン・・・ま、いいや。
とにかくこの映画はオススメ。
世の中のクサクサする出来事が全て笑い飛ばせるくらい、元気になりますw
2回観ると、最初の方の場面が全部、ラストに繋がる伏線になっているので、復習出来て、更に面白いかも。
だまされたと思って観てごらんなさいまし!
さよならは風のように
・・・また随分と、私のキャラから外れたタイトルをつけたもんだw
実は数日前、不思議な事がありました。
ある夜のこと、
私は洗面所で顔を洗っていました。
まー、女性の皆様ならお風呂の前後にクレンジングとかパックとかアンチエイジングなお肌のお手入れとか色々なさると思いますが、私も一応、石鹸をブクブクと泡立てて顔を泡だらけにしていた訳です。
我が家の風呂場と洗面所は中2階にあり、階段を半分上がった踊り場にドアがあって、洗面台と洗濯機が並び、その奥のドアを開けるとお風呂場です。
その日の夜も、
いつもと変わらずに歯を磨いて、洗顔石鹸を泡立てていました。
加とさんは先にお風呂に入り、
顔と頭をカミソリでジョリジョリ剃っておりました。
あの方は「カラスの行水」で、ちゃちゃっと洗ってとっとと出て来てしまいます。
(ちゃんと浴槽に浸かってるんかいな・・・)とブツブツ思いながら、
蛇口をひねって泡を洗い流していた時、
フウッ・・・・・・・・・・
前屈みで顔を洗う私の背後を、何かが通り抜けて行きました。
そして、お風呂場のドアが少し開いて、中に誰かが入っていった様な気配を感じました。
加とさんがカミソリを忘れたのかと思い、お風呂場のドアを更にあけて中を見ると、
誰もいない。
気のせいか・・・
・・・いや、気のせいじゃない。
「なにか」が通った。
確かに、通った。
加とさんは時々「見える」ヒトなので、家の中を見知らぬ「ひと」が通り過ぎて行くのを時々目撃していました。
「霊道」という魂の通り道が、時々ポッカリと開くのでしょうね。
普段は殆ど見えないそうなので、たまーに道がつくみたいです。
私はそういうのは全く見えません。
霊感もありません(そもそも鈍いw)
そんな私が、
確かに「なにか」が、踊り場のドアから、風呂場のドアに向けて移動したのを感じたのです。
見えた訳ではないけれど。
その話を、
翌日の夕飯どきに「昨日、お風呂場に何か入ってったよ」とボソッと言ったら、母が仰天して、
「私も!同じ!風呂場に何か来たわ!」
と言う訳です(*゜д゜*)
母はその日2番目に風呂に入り(加とさん3番私が最後)その後は洗面所で顔を洗っていました。
すると、母の背後で何かが、
「パサ・・・」
と落ちた気配がした後、フワリと風が通り抜けたそうです。
(あれ?どこか窓が開いてたっけ?)
母は顔をあげて、洗面所のドア、窓、風呂場のドアなどを目で確認しましたが、どこも閉まっていました。
おかしいな・・・と思いつつ、
私と同様に「なにか」が来たんだな、と察しました。
不思議な事もあるもんです。
しかも今回は私だけじゃなく母まで気配を感じていました。
私は「目に見えない存在」が身近にいつも「居る」事は間違いないと思っていたので、さほど深く考えもせず、もしかしたら3月に亡くなった猫のふうちゃんでも来たのかな、ぐらいに思っていました。
その翌朝。
朝早くから電話が鳴り、受話器を取ると、親戚からでした。
「○○○○が昨日、亡くなったって」
「えっ・・・エエエエエ???」驚いて叫んだ私。
○○○○さんは、父方の従兄でした。
1ヶ月前に会ったばかりでした。
従兄の住む地域と私の家がある辺りはお盆が7月です。
なので、互いの家を行き来する習わしがありました。
従兄は父の姉、つまり伯母の息子でした。
伯母はお正月、春秋のお彼岸、7月のお盆には必ず来訪し、仏壇にお線香をあげてくれました。
従兄は年老いた伯母の運転手&付き添いで、一緒に我が家に来られました。
伯母が入院した後も、従兄は1人で我が家に来てくれました。
昨秋、その伯母が亡くなり、従兄も体調を崩していましたが、今春のお彼岸から再び我が家に来られるようになりました。
亡くなる1ヶ月前のお盆の時も、お線香をあげに来てくれました。
痩せて、小さくなった顔の白さはとても気になりましたが、ちゃんと治療してこれから良くなって行くのだとばかり思っていたし、従兄も「身体治してこれから頑張らないと」と話していたのです。
母も「まだ若いから大丈夫よ!」と励ましていたのに、こんなに早く天に召されてしまうとは。
ついこの間会ったばかりの私と母は、呆然とするばかりでした。
そして・・・
あの夜・・・
顔を洗っていた私と母が感じた「気配」は、
従兄だったのかな・・・
最期になった7月の来訪を見送ったのは、私と母と、
猫のメイでした。
メイは猫好きの従兄になついていて、従兄の来訪には真っ先に玄関に出てニャーニャーとお出迎えしていたメイ。
そのメイが、玄関の何も無い空間を見つめて少し寂しそうに鳴くのを見ました。
メイにも見えていたのかな・・・
母は昔から、親しい人が亡くなる直前、枕元に現れると言う体験をする人です。
気配を感じたのは、従兄の死の2日前。
「あれはきっと、○○○○さんだったんだろうねえ」
「お別れに来てくれたんだと思うよ」
洗面所を吹き抜けたゆるやかな風の様に、
穏やかだった人柄そのままの【さよなら】だったと、
私も母も思っています。
お通夜の席で、棺に眠る従兄の安らかな顔を見て、
(わざわざお知らせありがとう。お休みなさい)
と語りかけたら、どこかで従兄がクスッと笑って見下ろしているような気がして、
もう、うちには来ないんだなあと改めて寂しく思ったのでありました。
合掌
上野てくてく。。
恵比寿のアトリエでパステル画に出会ったのは、
なんと27年前でした。
ついこの間の事の様に思えて、月日の過ぎ去る速さに驚かされます。
パステルと言う画材は持っていたけれど、どういう風に使いこなすのか、まではよく知らないままで、色鉛筆画の補助的存在として傍らに置いていました。
そのアトリエでは、
まるで油彩画の様にパステルを重ねて塗り込んで行き、暖かみのある美しい絵画に仕上げる事を教えてもらいました。
2年後の平成5年に、初めて出品した朱葉会展に入選し、東京都美術館に展示された時の嬉しさと不安と緊張感は、今も忘れられません。
現在は公募展出品作の制作よりも、身近で眺められる色鉛筆の小品を描いていますが、いつかまた機会があれば、大きなパステル画を描いて、どこかの公募展に出してみようかな、とは思っております。さて、上手く行きますでしょうか・・・
そして、今年も巡ってきた朱葉会展の季節です。
25年前のあの日、自分の作品が美術館に初めて展示されたのを確認(笑)に行った時は、父母も一緒に行きました。
展示会場で見る我が作品の小さい事、未熟な事に呆然とし、まだまだ力不足なのを痛感、自分の能力はどこまで発揮出来るのか解らずに焦って悩んだ日々が続きました。
今思えば、もっと自由で大らかでいれば良かったのにね。私w
25年後の私は、完全な見学者。出品者というカテゴリからは大分前に離脱しました。
御年89歳のHさんは、私が恵比寿に通い始める前から出品し続けていらっしゃる方。
自分にはマネの出来ない偉業だと思います。
Hさんによれば、アトリエで1番長いつきあいの生徒は、私だそうで。
他にも居そうな気がしますけど、と申しあげたら、
「ううん。あなたが一番、おつきあいが長くなったのよ。こんなに長くなるなんてねえ(笑)」
ホントですねw 来年90歳ですが、どうかずっとお元気で絵を描かれますように!
それにしても・・・
まだ6月だってのに、この暑さとまぶしさは・・・
昔、ここに噴水があったと思うんですが、すっかり埋めてしまったようで。
上野動物園は、入園口が向かって右側、都美術館の方に移動していました。
子パンダを見に来る観客は、平日昼間だとさすがに少なそう。
風にゆれる木々と日差しが、熱を帯びた空気を動かす。
もう少し経てば、セミの大合唱が始まるんだろうな。
国立科学博物館で、7月から始まる催し。
昆虫は本当に不思議。あの形、姿で息をしている。キレイだと思う。
種類によってはキレイ・・・と言い難い種類もあるけど(^◇^;)
タイムマシンで過去に遡る事が出来たら、
行ってみたい時代は縄文時代と平安時代。
独自の文化が花開いた時期でもあるので、
何がどうしてどうなったのか、ちょっと見学したいとこですw
Hさんの作品は、お年を感じさせない美しいパステル画でした。
自分がこの年齢になっても同じように描けるだろうか。
甚だしく疑問だけれど、時間があればまた描いてみたいパステル画。
絵を描くって、
かなりのエネルギーを使います。脳みそフル稼働です。
もうちょっと鍛えて使いこなさないとだな。
誰かの絵を見て刺激とやる気をもらうって事は、私の中ではさほど起こらない事なのですが、若輩者の悪あがきを見透かされたような気がして、もっと正直で欲深で良いんだろうなと、思う今です。
いろいろ、頑張る。
森と暮らすモリ
梅雨どきの雨が上がると、
庭や裏山の木々が一段と色濃く見えて来ます。
花も草も息をするように伸びて行き、
そこに集う虫たちも増えて行きます。
縁側の窓や玄関は、在宅時は開け放しているので猫は外と内を行き来放題、虫も出たり入ったり。
田舎の暮らしでは当たり前の光景で、
それを別段何とも思わないし、
時には蚊が入って来て困るくらい。
夜になると、
時折網戸に大きなキリギリスやウマオイ、アブラゼミやカミキリムシが張り付いてたり。
都会から来る人は「良い所ですねえ」とおっしゃる。
正直、どこが良い所なのかちっとも判らない。
大雨が降れば土砂崩れの危険地域はあるし、
大雪が降れば陸の孤島と化してしまうし、とっても寒い。
コンビニは一番近くても車で15分。
電車は1本乗り遅れたら、次は30分以上待つ事も。
ああ。都会で暮らしたい。
森も山も要らん。あたしゃ花粉症。毎年大変。
・・・そんな風に思っている私です。
でも、今は少しだけ、我が家の周りの濃い緑がいとおしくなって居ます。
それは、ある映画を観たからです。
映画『モリのいる場所』予告編
この映画は、行きつけの美容院店長さんの幼なじみである映画監督・沖田修一さんの作品です。
春未だ浅い時期に髪を切りに行った際、店長さんから沖田監督の新作がもうじき公開だと教えられました。
実在した画家・熊谷守一が後半生の大半を過ごした、豊島区の邸宅での1日を映画化したもので、朝から夜まで、ひっきりなしに色んな人が訪れ、去り、ご飯を食べ、碁を打ち、庭に生きるモノ達を観察し、日が暮れて行きます。
30年間、自宅の庭から一歩も出る事なく、庭に溢れる命のきらめきを見つめ続けた老画家の姿を、沖田監督がユーモアと愛情を込めて描き出しました。
沖田監督と言えば、
「南極料理人」が大ヒットしましたっけね。私も大好きな映画です。
南極料理人 (プレビュー)
↑のこの映画でも、食事のシーンがとってもほっこりしてお腹が空いてくるけれど、
「モリのいる場所」も食事シーンでお腹好きます♪
七輪で焼いたアジの開き。
歯が無い「モリ」は、お味噌汁の油揚げをハサミで細かく切り、
ウィンナーソーセージは、プライヤー(油絵のキャンバスを張るのに使うペンチの親玉みたいなヤツ)で潰す←汁が飛び散るのを、秀子と美恵は無言で避ける←ここ笑うとこw
お昼のうどんを茹でてる所に、ご近所の奥さんが「カレーが余った」と言って持ってくる←カレーうどんになる←ツルツルして食べにくいので「モリ」には不評w
*************************************************************
「モリのいる場所」を観る為に、本当に久しぶりに渋谷の街を歩きました。
学生時代から何度か歩いた街だけれど、未だにどこに何があるのか、地図が頭に入って行かない・・・
ハチ公口は何とか行けそうだけど、モアイとかバスターミナルがある所とかどうやって行くのか今も判ってない・・・
でも今は、GoogleMapという強い味方(笑)がいるので、散々検索して映画館「ユーロスペース」までの道順を覚えましたよ!
覚えました、けど・・・・・・
道玄坂、
あのダラダラした傾斜の坂道はオバサンの足に堪えた(笑)
運動不足を実感したよ全く・・・歩かないとダメだなアタシ。
そんでもって、
「ユーロスペース」って映画館は、その昔、映画を観る為に買っていた「ぴあ」によく掲載されていた映画館で、ヨーロッパやアジアの芸術性の高い上質な映画を上映する、憧れ(と言うかちょっとハードル高そう)な映画館でした。
「モリのいる場所」はそこで上映しています。もちろん他でも上映していますが、その日一番手っ取り早く観られる時間帯で上映中だったのが、ユーロスペースでした。
でもさー、
そんな憧れの映画館がさー、
ラブホに囲まれた場所に建ってるのを見た時は、なんかこう、時代の波、と言うか風向きが変わったのかなって言うのを感じましたわよ。。
それもまた、渋谷という街らしいのかな。
で、初ユーロスペース!ちょっとドキドキしましたよw
上映時間まで少し間があったので、1階にあるカフェで軽く食事。
とってもオサレなCAFE9。
本棚に並べられた書籍や雑貨はちょっとマニアックだけどカフェや映画館の佇まいにマッチしている、というか、それらしい、というか。
コーヒーが美味しかった-。映画のついでじゃなくまた来てみたい。
(映画のチケットを提示すると50円引きになりますよ)
上映時間が迫り、劇場へ。
☆あらすじ☆
画家・熊谷守一【モリ】は妻の秀子と二人暮らし。家事を手伝う姪の美恵と共に朝ご飯を食べ、草木が生い茂る庭を眺めて過ごす日々を30年続けて来た。
熊谷夫妻の元には、近所のオジサンや画商、建設作業員に肉屋、モリに一筆描いてもらいたい温泉宿の営業、熊谷家の真ん前にマンション建設を計画する社長、モリの姿を写真に収める為に通ってくるカメラマンなどが次から次へとやって来たり、文化勲章を授与すると言う役人から電話が来たり、それはもう慌ただしく濃密で愉快な時間が流れて行く。
物語の舞台は、豊島区にあったと言う熊谷家。そこで始まり、終わる。
日がな一日、切り株を行き来するアリを眺め、
洞穴に作った池で泳ぐ魚を見つめ、
アゲハチョウを目で追い、
地面に筵を敷いて仰向けに横たわり、空を見上げる。
木々の葉は生い茂り、草花は根を伸ばして増え、
まるで生き物の様に「呼吸」する庭。
造園関係の仕事をしていると、熊谷家の庭はすぐにも伐採・剪定・草刈り・除草作業が必要な物件だと思えますが、それをやってしまったらモリの世界は崩れてしまいます。
そのままの自然。手つかずの空間。
それこそが、モリの生きる世界です。
何と美しくて贅沢な場所だろうか。
私はそこで暮らして見たいと思いました。
同じ絵を描く人として、スケッチブックと鉛筆を持って、庭の隅に座っていたい。
上映中、何度もそれを思いました。
※モリは昼間は絵を描かず、夜になってアトリエで描いていたようです。
熊谷守一という画家については、名前だけは知っていましたが、どんな絵を描いて来たか、どんな生涯を送ったのかは殆ど知らないままでした。
(と言うか私は古今東西の画家を知らなすぎるのよね(^_^;)絵を描く身でありながら)
自然の中に美しさと不思議さを見いだした生涯は私も見習わねば。
自分が生まれ育った家は、熊谷家同様木々や草花が溢れる場所です。
映画を観た事で、自分の身の回りの自然の豊かさに改めて気づかされました。
庭の木や草花にもっと親しもう。そう、思わせてくれる作品でした。
それにしても、
全身に悪性腫瘍を抱える樹木希林さん、映画の中ではよく働く元気なお婆さん役を演じていらっしゃいます。
撮影は肉体労働でもあるから、どうか無理をせずお身体を大事にして過ごされる事を切に願います。
両手に杖を持ち、よたよたと歩く90歳超のモリを、山崎努さんが熱演。
「キツツキの詩」でもインパクトのある役柄を見事に演じて来られたので、山崎さんの演じる熊谷守一は本当に適役だと思いました。
私がスキだなーと思ったのは、熊谷守一を「モリ」と呼ぶ姪の美恵を演じた池谷のぶえさん。
今期朝ドラでヒロインの幼なじみ・菜生ちゃんのお母さんを演じていますが、イイ感じの天然キャラな美恵が実に光っています(笑)
こういうオバチャンが近所にいたら楽しいだろうなあ♪(ちょっと面倒くさいけどw)
劇中、ドリフのコントが「再現」されて笑えますw
そこで金だらい落とすんか!wwwってシーンが良い!劇場内でも笑いが起こりましたw
三上博史の「謎の男」や冒頭に登場する昭和天皇役の林与一さんも、登場時間は本当に短いのですが、光っていました。
DVDが出たら是非とも買いたいです。
というか、もう一度観に行きたい♪
大変面白かったです!☆☆☆☆☆
「好き」から拓ける
先日、世界堂で紙を色々物色して来ました。
普段はVIFART(ヴィフアール)というmarumanの水彩紙を多用していて、
細かい描写には青い表紙の細目、ラフな描き方の時は緑の表紙の中目を使っているのですが、久々にフランス産のCanson(キャンソン)と、国産のホワイトワトソンを購入。
キャンソンは、パステル画を描いていた時に黒や濃いグレー、ブルー、茶色の全紙判を何度も使いましたが、輸入されなくなってからはやや粗目のマーメイド紙を使う様になりました。
キャンソンより安価で幾分サイズが大きいマーメイド紙と仲良くするにはちょっと時間を要しました。
色鉛筆画がメインになった今は、マーメイドもキャンソンも疎遠になっていました。
全紙判の販売は無くなっても、白地のポストカード判は今でも普通に手に入るので久しぶりに買ってみましたが、やっぱり、パステル向きの紙質ですね。
色鉛筆でも十分に使えますが、紙質はちょっと硬い感じゆえ、まだ慣れない。
2年ほど前、
母に暑中見舞いを書きたいのでハガキに添える絵を描いてくれと頼まれ、
チャチャッと描いてみたのを思い出し、今年もちょっと描いて置こうかな、と。
で、まずはホワイトワトソン。
ホワイトワトソンは紙面に柔らかみがあって、色鉛筆の芯がどんどん丸くなる。
削っては描き、また削り・・・を繰り返しながら塗って行く。
厚めに塗り込む描き方が向いてるような・・・気がするw
10年くらい前に描いたのは、ホワイトじゃないワトソン紙とミューズのマットサンダース紙。
色々使って見たけど、やっぱりワトソンは良いな。
カッターで尖らせた色鉛筆の芯を、紙上に滑らせる時の心地よさが違う。
VIFARTも描きやすいけどね。
絵を描くのに、どんな紙を使うかは確かに大事だけれど、
1番大事なのは、モチーフへの愛情だと思います。
好きだな、愛おしいな、と思えるものを描く事は、
絵が上達する為の近道かもしれません。
都内某所で色鉛筆画をご指導していますが、
好きなものを描いている人は、格段に上達が早い気がします。
お孫さんや愛犬・愛猫。庭に咲く大切な花々。大好物の果物や野菜。
愛して止まないものへの思いが、美しい絵に仕上げる為のスパイスになっているのは間違いないと思います。
とは言え、大好きな物でもあんまり上達しないケースもありますが。
それは多分、キレイに描かねば、美しく仕上げねば、と言う思い入れが重すぎるのかもしれませんね。
ワクワクしながら楽しんで描くこと。
勉強も同じかな、
楽しめたもん勝ちじゃないかしらね。
そう言いつつ、
私自身が楽しんで描く事をしなくなっているのに気づいたので、
久しぶりに小品を描き溜めてみようと思います。
思い出せワクワクを!
楽しむのだお絵描きを!
どうなります事やらw